“訪鉦”の読み方と例文
読み方割合
ほうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、紫虚観しきょかんをくぐる。訪鉦ほうしょうを鳴らすこと三打。青衣の童子がひとり出て来て、来意を問う。待つことしばし、ふたたび現れて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺をうひとには、おのずから礼もあり、あれに訪鉦ほうしょうも備えてあるに、本堂の上まで、土足でみだれ入るお客は、さしずめ夜盗か、血まようた落人衆おちゅうどしゅうかと危ぶみ、わざと、失礼いたしました。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青銅の訪鉦ほうしょうが下がっている。備えつけの撞木しゅもくでたたく。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)