“ほうしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
放縦33.3%
宝生17.8%
褒賞17.8%
訪鉦6.7%
保昌4.4%
鳳翔4.4%
報償2.2%
放生2.2%
方将2.2%
褒章2.2%
訪鐘2.2%
豊生2.2%
鮑聶2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ケイ女史では自然が不平等に作った男女の生活を人間が平等にしようとするのは放縦ほうしょうであると見られる相異がある。
母性偏重を排す (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
宝生ほうしょう別会能べつかいのうを観るに及んで、なるほど老女にもこんな優しい表情があり得るものかと驚ろいた。あのめんは定めて名人の刻んだものだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここの焦土からは何の軍功の褒賞ほうしょうも得られはしない。恩賞として、土地の分けまえを貰うのも、官位や職にありつくのも、すべて中央から出るものだった。
寺をうひとには、おのずから礼もあり、あれに訪鉦ほうしょうも備えてあるに、本堂の上まで、土足でみだれ入るお客は、さしずめ夜盗か、血まようた落人衆おちゅうどしゅうかと危ぶみ、わざと、失礼いたしました。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天子てんしさまはたいそうおよろこびになって、頼光らいこうはじめ保昌ほうしょうや四天王てんのうたちにたくさん御褒美ごほうびくださいました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
沖の方にかかっているずんべらぼうの怪物は航空母艦『赤城あかぎ』と『加賀かが』だ。『竜驤りゅうじょう』と『鳳翔ほうしょう』は第一戦隊『長門』『陸奥』『山城』等の蔭にかくれている。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
(2) 但シ報償ほうしょうニ属スル行政上ノ手数料及ノ他ノ収納金しゅうのうきんハ前項ノかぎりラス
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
萌黄緞子もえぎどんすの胴肩衣かたぎぬをつけ、金の星兜の上を立烏帽子たてえぼし白妙しろたえの練絹を以て行人包ぎょうにんづつみになし、二尺四寸五分順慶長光の太刀を抜き放ち、放生ほうしょう月毛と名づくる名馬に跨り
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なんだと思う。頭髪あたま黄巾きれを見ろ。大賢良師張角様の方将ほうしょう、馬元義というものだ。家探しして、もし食物があったら、素ッ首をはね落すがいいか
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おれが仏なら、七蔵しちぞう頓死とんしさして行衛ゆくえしれぬ親にはめぐりあわせ、宮内省くないしょうよりは貞順善行の緑綬りょくじゅ紅綬紫綬、ありたけ褒章ほうしょう頂かせ、小説家にはそのあわれおもしろく書かせ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
玄関に備えてある撞木しゅもくをもって訪鐘ほうしょうをつく。取次があらわれる。いざなわれて通ると、名古屋因幡守は、又右衛門の早速の来訪に、斜めならぬ機げんである。よう来てくれた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家の周囲は幾反かの広い畑で、柿の樹が二十本あまりも高々と茂っていて、その大部分は伽羅柿きゃらがきと呼ぶ甘味かんみ多漿たしょうの、しかも大果だいか豊生ほうしょうの樹であった。
かき・みかん・かに (新字新仮名) / 中島哀浪(著)
鮑聶ほうしょう等の女仙は、もと古伝雑説より取りきたって彩色となすに過ぎず、しこうして月君はすなわ山東蒲台さんとうほだい妖婦ようふ唐賽児とうさいじなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)