“七蔵”の読み方と例文
読み方割合
しちぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七蔵しちぞうがゆがみたる耳を貫けばこれも我慢のつのおとして黒山こくざん鬼窟きくついで発心ほっしん勇ましく田原と共に左右の御前立おんまえだちとなりぬ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おれが仏なら、七蔵しちぞう頓死とんしさして行衛ゆくえしれぬ親にはめぐりあわせ、宮内省くないしょうよりは貞順善行の緑綬りょくじゅ紅綬紫綬、ありたけ褒章ほうしょう頂かせ、小説家にはそのあわれおもしろく書かせ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
七蔵しちぞう衣装いしょう立派に着飾りて顔付高慢くさく、無沙汰ぶさたわびるにはあらで誇りに今の身となりし本末を語り、女房にょうぼうに都見物いたさせかた/″\御近付おちかづきつれて参ったと鷹風おおふうなる言葉の尾につきて
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)