彼は子供の時、故郷のムーランの中学校で幾つかの褒賞をもらい、彼がヌヴェール公爵と呼んでいたニヴェルネー公爵の手から親しく授かった。
ここの焦土からは何の軍功の褒賞も得られはしない。恩賞として、土地の分けまえを貰うのも、官位や職にありつくのも、すべて中央から出るものだった。
だから褒賞の場合の手続などもすこぶる簡単になって、一週で金が下るようになった。政庁の役人は「お婆さんまたやったなあ」と笑いながら、金を渡した。
“褒賞”の意味
“褒賞”で始まる語句