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訪
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とぶら
ふりがな文庫
“
訪
(
とぶら
)” の例文
これよりはジエノワに往きて、約束せし妻とその父母とを
訪
(
とぶら
)
はんとす。もはや眞面目なる一家のあるじとならんも遠からぬ程なるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ここに播磨の国
印南郡
(
いなみのこほり
)
七七
荒井
(
あらゐ
)
の里に、彦六といふ男あり。
渠
(
かれ
)
は袖とちかき
従弟
(
いとこ
)
の
因
(
ちなみ
)
あれば、先づこれを
訪
(
とぶら
)
うて、しばらく足を休めける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
彼はいう、——自分は最初無常によって少しく求道の心を起こし、ついに山門を辞してあまねく諸方を
訪
(
とぶら
)
い道を修した。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
そしてわたくしはかう
思惟
(
しゆゐ
)
した。わたくしは壽阿彌の墓の所在を知つてゐる。然るに
未
(
いま
)
だ
曾
(
かつ
)
て
往
(
ゆ
)
いて
訪
(
とぶら
)
はない。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
水源に近いところに湯西川温泉という岩風呂の景勝までは、よく人のいくところだが、それより一里奥の高手と呼ぶ平家の落ち武者が営んだ部落へは、
訪
(
とぶら
)
う人が少ない。
香熊
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
▼ もっと見る
高野の別所に在る由の菩提の友を
訪
(
とぶら
)
はんとて飄然として立出で玉ひぬ、其後の事は知るよし無し、燕の
忙
(
せは
)
しく飛ぶ、兎の自ら剥ぐ、親は皆自ら苦む習なれば子を思はざる人のあらんや
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
これをもって毎歳必ず五十日あり。この日や、
縉紳
(
しんしん
)
先生より開化処士、青年書生に至るまで、柳を
訪
(
とぶら
)
い、花を
尋
(
たずぬ
)
るの期となせり。ゆえに
妓楼
(
ぎろう
)
、
酒店
(
しゅてん
)
にありては、
古
(
いにしえ
)
のいわゆる
門日
(
もんび
)
、
物日
(
ものび
)
に比す。
日曜日之説
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
さて住職
奥田墨汁
(
おくだぼくじゅう
)
師を
訪
(
とぶら
)
って
久闊
(
きゅうかつ
)
を
叙
(
じょ
)
した。対談の間に、わたくしが嶺松寺と池田氏の墓との事を語ると、墨汁師は意外にも
両
(
ふた
)
つながらこれを知っていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
一日
(
あるひ
)
左門同じ里の
何某
(
なにがし
)
が
許
(
もと
)
に
訪
(
とぶら
)
ひて、いにしへ今の物がたりして興ある時に、
壁
(
かべ
)
を
隔
(
へだ
)
てて人の
痛楚
(
くるし
)
む声いともあはれに聞えければ、
主
(
あるじ
)
に尋ぬるに、あるじ答ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
さらばおん身は何故に、
世擧
(
よこぞ
)
りて我を譽め我に
諛
(
へつら
)
ふ時我を棄てゝ去り、今ことさらに我が世に棄てられたる
殘躯
(
ざんく
)
の色も香もなきを
訪
(
とぶら
)
ひ給ふぞ。われ。情なき事をな
宣給
(
のたま
)
ひそ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
吉田仲禎(名祥、
号長達
(
ちやうたつとがうす
)
、東都医官)、木村駿卿、狩野卿雲、此四
人
(
たり
)
は
余常汝爾之交
(
よつねにじよじのまじはり
)
を為す友也。享和之二二月廿九日仲禎君と素問
合読
(
がふどく
)
なすとてゐたりしに、卿雲おもはずも
訪
(
とぶら
)
ひき。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
いでや浮島のヱネチアに往かん、わたつみの
配
(
つま
)
てふヱネチアに往かん。神よ、我をして復た羅馬に歸らしむること
勿
(
なか
)
れ、我記念の墳墓を
訪
(
とぶら
)
はしむること勿れ。さらば羅馬、さらば
故郷
(
ふるさと
)
。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
女
出
(
い
)
で来りて、御
訪
(
とぶら
)
ひのよし申しつるに、入らせ給へ、
一三二
物隔ててかたりまゐらせんと、
端
(
はし
)
の方へ
膝行
(
ゐざ
)
り出で給ふ。
彼所
(
かしこ
)
に入らせ給へとて、
一三三
前栽
(
せんざい
)
をめぐりて奥の方へともなひ行く。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
わたくしは
鰥夫
(
おとこやもめ
)
になった抽斎の
許
(
もと
)
へ、五百の
訪
(
とぶら
)
い来た時の緊張したシチュアションを想像する。そして
保
(
たもつ
)
さんの語った
豊芥子
(
ほうかいし
)
の逸事を
憶
(
おも
)
い起して
可笑
(
おか
)
しく思う。五百の渋江へ嫁入する前であった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
訪
常用漢字
小6
部首:⾔
11画
“訪”を含む語句
訪問
探訪
来訪
音訪
諏訪法性
諏訪
下諏訪
上諏訪
諏訪湖
歴訪
御訪
諏訪神社
諏訪明神裏
訪客
訪問着
諏訪山
諏訪町
諏訪明神
訪鉦
諏訪社
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