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引越
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ひきこ
ふりがな文庫
“
引越
(
ひきこ
)” の例文
大杉氏は是非ともどこかへ
引越
(
ひきこ
)
さなければならなかつた。さう思つた一刹那、この社会主義者は初めて大家の爺さんの約束に気がついた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
肉体
(
にくたい
)
を
棄
(
す
)
ててこちらの
世界
(
せかい
)
へ
引越
(
ひきこ
)
したものになりますと、
殆
(
ほと
)
んどすべての
仕事
(
しごと
)
はこの
仕掛
(
しかけ
)
のみによりて
行
(
おこな
)
われるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
尤
(
もっと
)
も
彼処
(
あすこ
)
へは、去年の秋、細君だけが
引越
(
ひきこ
)
して参ったので。
丁
(
ちょう
)
ど
私
(
わたくし
)
がお宿を致したその
御仁
(
ごじん
)
が……お名は申しますまい。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金は入りません難儀を救うは人間の
当然
(
あたりまえ
)
で、私は何も欲しい物は有りませんが、富川町へ
引越
(
ひきこ
)
してから家内が
干物
(
ほしもの
)
をする処が無いに困ってる
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
藩で云う
元締役
(
もとじめやく
)
を勤めて大阪にある中津藩の
倉屋敷
(
くらやしき
)
に長く勤番して居ました。
夫
(
そ
)
れゆえ家内残らず大阪に
引越
(
ひきこ
)
して居て、
私共
(
わたしども
)
は皆大阪で生れたのです。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
段々
(
だん/\
)
に
喰
(
た
)
べへらして
天秤
(
てんびん
)
まで
賣
(
う
)
る
仕義
(
しぎ
)
になれば、
表店
(
おもてだな
)
の
活計
(
くらし
)
たちがたく、
月
(
つき
)
五十
錢
(
せん
)
の
裏屋
(
うらや
)
に
人目
(
ひとめ
)
の
恥
(
はぢ
)
を
厭
(
いと
)
ふべき
身
(
み
)
ならず、
又
(
また
)
時節
(
じせつ
)
が
有
(
あ
)
らばとて
引越
(
ひきこ
)
しも
無慘
(
むざん
)
や
車
(
くるま
)
に
乘
(
の
)
するは
病人
(
びやうほん
)
ばかり
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
極
(
きは
)
めて名も新藤市之丞にては
不似合
(
ふにあひ
)
なれば長兵衞は自身の名の頭字を
遣
(
やつ
)
て長八と改めさせ
己
(
おのれ
)
は親分になり同町の
家主
(
いへぬし
)
治兵衞の
店
(
たな
)
を
借
(
かり
)
て
引越
(
ひきこ
)
させ其外萬事長屋の
振合迄
(
ふりあひまで
)
巨細
(
こまか
)
に教へつゝ
先
(
まづ
)
世帶を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「幾らお金になるか知りませんが、私神戸なぞの田舎に
引越
(
ひきこ
)
すのは
否
(
いや
)
です。」俳人の夫人は、神戸なぞ田舎の漁師町か何ぞのやうに言ひ
貶
(
けな
)
した。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
實
(
まこと
)
や、
人
(
ひと
)
住
(
す
)
んで
煙
(
けむり
)
壁
(
かべ
)
を
洩
(
も
)
るで、……
誰
(
たれ
)
も
居
(
ゐ
)
ないと
成
(
な
)
ると、
南向
(
みなみむ
)
きながら、
日
(
ひ
)
ざしも
淡
(
うす
)
い。が、
引越
(
ひきこ
)
すとすれば
難
(
なん
)
には
成
(
な
)
らぬ。……
折
(
をり
)
から
家
(
いへ
)
も
探
(
さが
)
して
居
(
ゐ
)
た。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そう
感
(
かん
)
じましたので、お
爺
(
じい
)
さまにお
訊
(
たず
)
ねして
見
(
み
)
ますと、
果
(
はた
)
してこちらの
世界
(
せかい
)
に
引越
(
ひきこ
)
して
居
(
い
)
るとの
事
(
こと
)
に、
私
(
わたくし
)
は
是非
(
ぜひ
)
一
(
ひ
)
と
目
(
め
)
昔
(
むかし
)
の
愛馬
(
あいば
)
に
逢
(
あ
)
って
見
(
み
)
たくて
耐
(
たま
)
らなくなりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私が
中津
(
なかつ
)
の学校を視察に行き、その時旧藩主に勧めて一家
挙
(
こぞ
)
って東京に
引越
(
ひきこ
)
し、私が供をして参ると
云
(
い
)
うことになった。
処
(
ところ
)
で藩主が藩地を去るは
固
(
もと
)
より士族の
悦
(
よろこ
)
ぶことでない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
今日
(
けふ
)
より
直
(
すぐ
)
にお
借
(
か
)
り
申
(
まを
)
しまする、
敷金
(
しきゝん
)
は
唯今
(
たゞいま
)
置
(
お
)
いて
參
(
まゐ
)
りまして、
引越
(
ひきこ
)
しは
此
(
この
)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
、いかにも
急速
(
きふそく
)
では
御座
(
ござ
)
りますが
直樣
(
すぐさま
)
掃除
(
さうぢ
)
にかゝりたう
御座
(
ござ
)
りますとて、
何
(
なん
)
の
仔細
(
しさい
)
なく
約束
(
やくそく
)
はとゝのひぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
浪人して
暫
(
しばら
)
く
六間堀
(
ろっけんぼり
)
辺に居りました其の
中
(
うち
)
は、蓄えもあったから
何
(
ど
)
うやら其の日を送って居りましたが、
行
(
ゆ
)
き詰って文治の裏長屋へ
引越
(
ひきこ
)
し、毎日弁当をさげては浅草の
田原町
(
たわらまち
)
へ内職に参ります。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「よし、それぢや二三日うちに
引越
(
ひきこ
)
してやらう。忘れるんぢやないぞ、お前さんの顔を立てるといふ事を。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
散々
(
さんざん
)
苦労
(
くろう
)
ばかりかけて、
何
(
な
)
んの
報
(
むく
)
ゆるところもなく、
若
(
わか
)
い
身上
(
みそら
)
で、
先立
(
さきだ
)
ってこちらへ
引越
(
ひきこ
)
して
了
(
しま
)
った
親不孝
(
おやふこう
)
の
罪
(
つみ
)
、こればかりは
全
(
まった
)
く
身
(
み
)
を
切
(
き
)
られるような
思
(
おも
)
いがするのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
敬礼を止める
引越
(
ひきこ
)
して見れば誠に広々とした屋敷で
申分
(
もうしぶん
)
なし。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
銀座三丁目へ
引越
(
ひきこ
)
したのは二月の二十一日でございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おや、また
引越
(
ひきこ
)
すのかえ。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“引越(引越し)”の解説
引越し(ひっこし、引っ越し)は、人が生活する場所や活動する場所を他の場所へ移すこと、またその作業のことである。住居、あるいは企業・団体の事業所などの移動がこれにあたる。古くは宿替、転宅ともいう。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“引越”で始まる語句
引越蕎麦
引越後
引越蕎麥
引越貧乏