“元締役”の読み方と例文
読み方割合
もとじめやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一郡元締役もとじめやくたるものが通るとあれば、知らねばぜひもないが、知ったら四辺あたりをはらうくらいな威がなくてはならぬものだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藩で云う元締役もとじめやくを勤めて大阪にある中津藩の倉屋敷くらやしきに長く勤番して居ました。れゆえ家内残らず大阪に引越ひきこして居て、私共わたしどもは皆大阪で生れたのです。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一、新規の伝馬所には、元締役もとじめやく、勘定役、書記役、帳付け、人足指にんそくざし馬指うまざしなど——一役につき二人ほどずつ。そのうち、勘定役の儀は三人にてもしかるべし。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)