“ひつこし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引越35.7%
移転35.7%
移轉14.3%
移住7.1%
轉居7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷物にもつといふは大八だいはちたゞひとくるまきたりしばかり、兩隣りやうどなりにおさだめの土産みやげくばりけれども、いへうち引越ひつこしらしきさわぎもなく至極しごく寂寞ひつそりとせしものなり。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とんでも無い親類へ行くやうな身に成つたのさ、私は明日あすあの裏の移転ひつこしをするよ、あんまりだしぬけだからさぞお前おどろくだらうね、私も少し不意なのでまだ本当とも思はれない
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とんでもない親類しんるゐくやうなつたのさ、わたし明日あすあのうら移轉ひつこしをするよ、あんまりだしぬけだからさぞまへおどろくだらうね、わたしすこ不意ふいなのでまだ本當ほんたうともおもはれない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小諸の向町へは通知して呉れるなといふ遺言もあるし、それに移住ひつこし以来このかた十七年あまりも打絶えて了つたし、是方こちらからも知らせてやらなければ、向ふからも来なかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
翌日、早朝から轉居ひつこしをする筈の孝太爺は私に別れかねてせめて麓までと八瀬村まで送つて來た。
山寺 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)