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移転
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ひつこし
ふりがな文庫
“
移転
(
ひつこし
)” の例文
旧字:
移轉
「お
移転
(
ひつこし
)
下さいますなら、失礼ではございますが、私の計らひで百円ばかし差上げてもよろしいかと存じまして。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
とんでも無い親類へ行くやうな身に成つたのさ、私は
明日
(
あす
)
あの裏の
移転
(
ひつこし
)
をするよ、
余
(
あんま
)
りだしぬけだからさぞお前おどろくだらうね、私も少し不意なのでまだ本当とも思はれない
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
菊塢
(
きくう
)
の
狂歌
(
きやうか
)
二
首
(
しゆ
)
発句
(
ほつく
)
一
句
(
く
)
あり、(手紙と
其書
(
そのしよ
)
も
移転
(
ひつこし
)
まぎれに
捜
(
さが
)
しても知れぬは
残念
(
ざんねん
)
)
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも
一個
(
いつこ
)
の
豪傑
(
がうけつ
)
「
山師
(
やまし
)
来
(
き
)
て
何
(
なに
)
やら
植
(
う
)
ゑし
隅田川
(
すみだがは
)
」と
白猿
(
はくゑん
)
が、
芭蕉
(
ばせう
)
の句をもじりて笑ひしは
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
斯ういふ病的な
頭脳
(
あたま
)
の人になると、捨てられた猫を見たのが
移転
(
ひつこし
)
の動機になるなぞは珍しくも無い、といふ話があつたのさ。はゝゝゝゝ——僕は瀬川君を精神病患者だと言ふ訳では無いよ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところが、このごろになつて、婆さんは家の都合で牛込辺へ
移転
(
ひつこし
)
をしなければならなくなつた。悲しいことには、移転先には亀を飼ふやうなお池がないのである。……
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
移転
(
ひつこし
)
を目の先に控へてゐる
昨日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
、亀のことにかまけて
何
(
なん
)
にも手がつかないでゐるといふのだ。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“移転”の意味
《名詞》
移 転(いてん)
住居などをほかに移すこと。
物事が、他の状態へ移り変わること。
権利や財産を他に移すこと。
(出典:Wiktionary)
移
常用漢字
小5
部首:⽲
11画
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
“移転”で始まる語句
移転先
移転祝
移転車