“ひっこし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
移転50.0%
引越27.8%
転宅16.7%
移居5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕は、なにしろ、かに缶詰かんづめで失敗したから、何にもない。洋服が一着あるのだけれど、移転ひっこしの金が足りなかったから、しちに入れてしまった。」
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
けれども折角新しい生涯に入ったのに、運が悪いらしく、一、二度引越ひっこしもしましたが、その度に粗末な家になって行きます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
、またお転宅ひっこしは大抵じゃアあるまいから、その内可い処があったら、御都合次第お引越しなさるが可し、また一月でも、二月でも、うちにおいでになっても差支えはございませんから
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、いよいよ移居ひっこしを始めてこれに一朝ひとあさ全潰まるつぶれ。傷もいたんだが、何のそれしきの事にめげるものか。もう健康な時の心持はわすれたようで、全く憶出おもいだせず、何となくいたみなじんだ形だ。