“仕誼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぎ84.6%
ことわり15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相撲が近所で興行する、それ目録だわ、つかいものだ、見舞だと、つきあいの雑用ぞうようを取るだけでも、痛む腹のいいわけは出来ない仕誼しぎ
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
筋の違つた腹立をついむら/\としたのみなれば、妾はどう我夫うちのするばかりを見て居る訳には行かず、殊更少し訳あつて妾がどうとか為てやらねば此胸の済まぬ仕誼しぎもあり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たつの口ととなえて、ここから下の滝の伏樋ふせどいに通ずるよし言伝える、……危くはないけれど、そこだけはけたがかろう、と、……こんな事には気軽な玉江が、つい駆出して仕誼ことわりを言いに行ったのに
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たつくちとなへて、此処ここから下の滝の伏樋ふせどいに通ずるよし言伝いいつたへる、……あぶなくはないけれど、其処そこだけはけたがからう、と、……こんな事には気軽な玉江が、つい駆出かけだして仕誼ことわりを言ひに行つたのに
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)