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引越
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ひつこ
ふりがな文庫
“
引越
(
ひつこ
)” の例文
御尤
(
ごもつとも
)
です……あんなに
丹精
(
たんせい
)
をなさいましたから……でも、お
引越
(
ひつこ
)
しなすつたあとでは、
水道
(
すゐだう
)
を
留
(
と
)
めたから、
遣水
(
やりみづ
)
は
涸
(
か
)
れました。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「それなら私もちやうど
引越
(
ひつこ
)
さうと思つてゐるのやさかえ、田中村の奥の方に、一軒格安な家がありますが
何
(
ど
)
うです。」
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
よ」と
云
(
い
)
つた。
此
(
この
)
答
(
こたへ
)
を
得
(
え
)
た
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
猶
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
安心
(
あんしん
)
が
出來
(
でき
)
なくなつた。
所
(
ところ
)
が
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
御米
(
およね
)
の
氣分
(
きぶん
)
は、
小六
(
ころく
)
が
引越
(
ひつこ
)
して
來
(
き
)
てから、ずつと
引立
(
ひきた
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ほんとうにあなたはめつたにお
出
(
で
)
ましにならないので、私どものやうに
引越
(
ひつこ
)
してばかりゐますと、ついあなたが
御存
(
ごぞん
)
じない
家
(
いへ
)
も
出來
(
でき
)
てまゐります、今日はほんとうに
嬉
(
うれ
)
しうございました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
家
(
うち
)
の中は区役所の
出張員
(
しゆつちやういん
)
が
硫黄
(
いわう
)
の煙と
石炭酸
(
せきたんさん
)
で消毒した
後
(
あと
)
、まるで
煤掃
(
すゝは
)
きか
引越
(
ひつこ
)
しの時のやうな
狼藉
(
らうぜき
)
に、
丁度
(
ちやうど
)
人気
(
ひとけ
)
のない
寂
(
さび
)
しさを加へて、
葬式
(
さうしき
)
の
棺桶
(
くわんおけ
)
を
送出
(
おくりだ
)
した
後
(
あと
)
と同じやうな
心持
(
こゝろもち
)
である。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
其内
(
そのうち
)
に
山田
(
やまだ
)
は
芝
(
しば
)
から
一
(
ひと
)
ツ
橋
(
ばし
)
まで
通学
(
つうがく
)
するのは
余
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
いと
云
(
い
)
ふので、
駿河台
(
するがだい
)
鈴木町
(
すずきちやう
)
の
坊城
(
ばうじやう
)
の
邸内
(
ていない
)
に
引越
(
ひつこ
)
した、
石橋
(
いしばし
)
は
九段坂上
(
くだんさかうへ
)
の今の
暁星学校
(
ぎやうせいがくかう
)
の
在
(
あ
)
る
処
(
ところ
)
に
居
(
ゐ
)
たのですが、
私
(
わたし
)
は
不相変
(
あひかはらず
)
芝
(
しば
)
から
通
(
かよ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
もう
一人
(
ひとり
)
お
連
(
つれ
)
は、
南榎町
(
みなみえのきちやう
)
へ
淺草
(
あさくさ
)
から
引越
(
ひつこ
)
した
万
(
まん
)
ちやんで、
二人
(
ふたり
)
番町
(
ばんちやう
)
から
歩行
(
ある
)
いて、その
榎町
(
えのきちやう
)
へ
寄
(
よ
)
つて
連立
(
つれだ
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あら、だつて、
明日
(
あした
)
引越
(
ひつこ
)
すんぢやありませんか」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二月
(
ふたつき
)
ばかり
經
(
た
)
つと、
婆
(
ばあ
)
やが
一人
(
ひとり
)
、
留守
(
るす
)
をしたのが
引越
(
ひつこ
)
したツ
切
(
きり
)
、
何
(
なん
)
とも、
其
(
そ
)
れぎり
樣子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
かずに
過
(
す
)
ごす。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ぢや
引越
(
ひつこ
)
してから
緩
(
ゆつ
)
くり
来
(
く
)
れば
可
(
い
)
いのに」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先年
(
せんねん
)
、
麹町
(
かうぢまち
)
の
土手三番町
(
どてさんばんちやう
)
の
堀端寄
(
ほりばたより
)
に
住
(
す
)
んだ
借家
(
しやくや
)
は、
太
(
ひど
)
い
濕氣
(
しけ
)
で、
遁出
(
にげだ
)
すやうに
引越
(
ひつこ
)
した
事
(
こと
)
がある。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
遠
(
とほ
)
くの
方
(
はう
)
へ
引越
(
ひつこ
)
して
仕舞
(
しま
)
はうと
考
(
かんが
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
しろ
梅雨
(
つゆ
)
あけ
早々
(
さう/\
)
に
其家
(
そこ
)
は
引越
(
ひつこ
)
した。が、……
私
(
わたし
)
はあとで
聞
(
き
)
いて
身
(
み
)
ぶるひした。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其所
(
そこ
)
へ
小六
(
ころく
)
が
引越
(
ひつこ
)
して
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
句
(
く
)
の
傍
(
かたはら
)
に、おの/\の
名
(
な
)
がしるしてあつた。……
神樂坂
(
かぐらざか
)
うらへ、
私
(
わたし
)
が
引越
(
ひつこ
)
す
時
(
とき
)
、そのまゝ
殘
(
のこ
)
すのは
惜
(
をし
)
かつたが、
壁
(
かべ
)
だから
何
(
ど
)
うにも
成
(
な
)
らない。——いゝ
鹽梅
(
あんばい
)
に、
一人
(
ひとり
)
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
があとへ
入
(
はひ
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯吉
(
たゞきち
)
が
雇
(
やと
)
つておく、お
媼
(
ば
)
さんの
説
(
せつ
)
では、
何
(
ど
)
うも
人
(
ひと
)
の
妾
(
めかけ
)
、かくし
妻
(
づま
)
であらうと
云
(
い
)
つた……
其
(
それ
)
が
引越
(
ひつこ
)
して
來
(
き
)
た
當時
(
たうじ
)
、
女主人
(
をんなあるじ
)
と
云
(
い
)
ふにつけて、
其
(
そ
)
の
庭
(
には
)
の
片隅
(
かたすみ
)
に
植
(
う
)
わつた
一本
(
ひともと
)
の
柳
(
やなぎ
)
の
樹
(
き
)
、これが
散
(
ち
)
ると
屋根
(
やね
)
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“引越(引越し)”の解説
引越し(ひっこし、引っ越し)は、人が生活する場所や活動する場所を他の場所へ移すこと、またその作業のことである。住居、あるいは企業・団体の事業所などの移動がこれにあたる。古くは宿替、転宅ともいう。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“引越”で始まる語句
引越蕎麦
引越後
引越蕎麥
引越貧乏