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引越
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ひっこ
ふりがな文庫
“
引越
(
ひっこ
)” の例文
どこへ
引越
(
ひっこ
)
される、と聞きましたら、(引越すんじゃない、
夜遁
(
よに
)
げだい。)と怒鳴ります
仕誼
(
しぎ
)
で、一向その行先も分りませんが。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「また
引越
(
ひっこ
)
しをされたようですが、今度は、
淋
(
さび
)
しいところらしいですね」このように、誰かが私達に聞いてくれるとすると
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「気楽も、気楽でないも、世の中は気の持ちよう一つでどうでもなります。
蚤
(
のみ
)
の国が
厭
(
いや
)
になったって、
蚊
(
か
)
の国へ
引越
(
ひっこ
)
しちゃ、
何
(
なん
)
にもなりません」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さま/″\の評判が立ってちり/″\人が
他
(
ほか
)
へ
引起
(
ひっこ
)
してしまうから、白翁堂も薄気味悪くや思いけん、
此処
(
こゝ
)
を
引払
(
ひきはら
)
って、
神田旅籠町
(
かんだはたごちょう
)
辺へ
引越
(
ひっこ
)
しました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ソレどころではない、荷物を
搦
(
から
)
げて田舎に
引越
(
ひっこ
)
すと
云
(
い
)
うような者ばかり、手
廻
(
まわ
)
しの
宜
(
い
)
い家では
竈
(
かまど
)
の
銅壺
(
どうこ
)
まで
外
(
はず
)
して
仕舞
(
しまっ
)
て、自分は
土竈
(
どべっつい
)
を
拵
(
こしら
)
えて飯を
焚
(
たい
)
て居る者もある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
そんな
風評
(
うわさ
)
を
耳
(
みみ
)
にする
私
(
わたくし
)
としては、これまでの
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
引越
(
ひっこ
)
しとは
異
(
ちが
)
って、
何
(
なん
)
となく
気
(
き
)
がかり……
幾分
(
いくぶん
)
輿入
(
こしい
)
れ
前
(
まえ
)
の
花嫁
(
はなよめ
)
さんの
気持
(
きもち
)
、と
言
(
い
)
ったようなところがあるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
別館の方への私の
引越
(
ひっこ
)
し、(今まで私の
一人
(
ひとり
)
で暮らしていた、古い
離
(
はな
)
れが
修繕
(
しゅうぜん
)
され始めるので——)その次ぎの日の、その少女の父の出発、それから
他
(
ほか
)
にはまだ一人も
滞在客
(
たいざいきゃく
)
のないそんな別館での
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
さあ、
引越
(
ひっこ
)
しだと主人が命令をすると、家中の道具が、自分で動きだして、
移転先
(
いてんさき
)
の家まで歩いていくのだ。
運搬用
(
うんぱんよう
)
のトラックなんか不用だ。しかしそのかわり、気味がわるいといったらないのだ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万年町の縁の下へ
引越
(
ひっこ
)
すにも、
尨犬
(
むくいぬ
)
に
渡
(
わたり
)
をつけんことにゃあなりませぬ。それが早や出来ませぬ
仕誼
(
しぎ
)
、一刻も猶予ならぬ
立退
(
たちの
)
けでござりましょう。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はこうした不安を
抱
(
いだ
)
いて大学を卒業し、同じ不安を連れて松山から熊本へ
引越
(
ひっこ
)
し、また同様の不安を胸の底に
畳
(
たた
)
んでついに外国まで
渡
(
わた
)
ったのであります。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あちらの方はあの団子坂の方から
染井
(
そめい
)
や
王子
(
おうじ
)
へ行く人で人通りも有りますし……それに
店賃
(
たなちん
)
も安いと申すことでございますから、只今では白山へ
引越
(
ひっこ
)
しまして
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
序
(
ついで
)
ながら
一
(
いっ
)
奇談を語りましょう。
新銭座
(
しんせんざ
)
入塾から
三田
(
みた
)
に
引越
(
ひっこ
)
し、屋敷地の広さは三十倍にもなり、建物の広大な事も新旧
較
(
くら
)
べものにならぬ。新塾の教場
即
(
すなわ
)
ち御殿の廊下などは
九尺巾
(
きゅうしゃくはば
)
もある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それがよく
判
(
わか
)
らないばかりに、
兎角
(
とかく
)
人間
(
にんげん
)
はわが
侭
(
まま
)
が
出
(
で
)
たり、
慢心
(
まんしん
)
が
出
(
で
)
たりして、
飛
(
と
)
んだ
過失
(
あやまち
)
をしでかすことにもなりますので……。これはこちらの
世界
(
せかい
)
に
引越
(
ひっこ
)
して
見
(
み
)
ると、だんだん
判
(
わか
)
ってまいります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それから己が色々と
法螺
(
ほら
)
を吹いて近所の者を怖がらせ、皆あちこちへ
引越
(
ひっこ
)
したを
好
(
よ
)
いしおにして、己も
亦
(
また
)
おみねを連れ、百両の金を
掴
(
つか
)
んで此の土地へ
引込
(
ひっこ
)
んで今の身の上
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その時に私は
芝
(
しば
)
の
新銭座
(
しんせんざ
)
に屋敷が買ってあったから
引越
(
ひっこ
)
さなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
が、それは
地上
(
ちじょう
)
の
人間界
(
にんげんかい
)
のことで、こちらの
世界
(
せかい
)
は
至
(
いた
)
って
静謐
(
しずか
)
なものじゃ。
俺
(
わし
)
一人
(
ひとり
)
でそなたをあのお
宮
(
みや
)
へ
案内
(
あんない
)
すればそれで
事
(
こと
)
が
済
(
す
)
むので……。まァこれまでの
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
引越
(
ひっこ
)
しと
格別
(
かくべつ
)
の
相違
(
そうい
)
もない……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
貴方なら貰いたいと云って、江戸屋の半治さんという人を掛合にお
遣
(
や
)
んなすったら、もう
此方
(
こなた
)
へ御縁組になってお
引越
(
ひっこ
)
しになったと聞き、仕方がないと云ってそれ
限
(
ぎ
)
りになって
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
斯
(
こ
)
うやって同じ長屋にいれば、
節句銭
(
せっくせん
)
でも
何
(
なん
)
でも同じにして居ります、お前さんの所が浪人様でも、
引越
(
ひっこ
)
して来た時は
蕎麦
(
そば
)
は七つは配りゃアしない、
矢張
(
やっぱ
)
り二つしか配りはしないじゃないか
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女房おみねと栗橋へ
引越
(
ひっこ
)
し、幽霊から貰った百両あれば
先
(
ま
)
ずしめたと、懇意の馬方
久藏
(
きゅうぞう
)
を頼み、此の頃は諸式が安いから二十両で立派な
家
(
うち
)
を買取り、五十両を
資本
(
もとで
)
に
下
(
おろ
)
し
荒物見世
(
あらものみせ
)
を開きまして
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駒形へ世帯を持たせて
遣
(
や
)
ったに、
汝
(
なんじ
)
友之助に意地をつけ、文治郎に無沙汰で銀座三丁目へ
引越
(
ひっこ
)
し、
剰
(
あまつさ
)
え蟠龍軒の襟元に付き心中までしようと思った友之助を袖にして、
斯様
(
かよう
)
な非道なことをしたな
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“引越(引越し)”の解説
引越し(ひっこし、引っ越し)は、人が生活する場所や活動する場所を他の場所へ移すこと、またその作業のことである。住居、あるいは企業・団体の事業所などの移動がこれにあたる。古くは宿替、転宅ともいう。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“引越”で始まる語句
引越蕎麦
引越後
引越蕎麥
引越貧乏