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いへ
ふりがな文庫
“
屋
(
いへ
)” の例文
蘭軒の
屋
(
いへ
)
の後には
仮山
(
つきやま
)
があつて草木が茂つてゐた。雉はをり/\そこへ来ることがあつたのを、猫が覗つてゐて捕へたのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
屋
(
いへ
)
は舊く、身もまた舊い。これは岡野知十君が遺稿の中に見つけた言葉であるが、このまゝ今日の自分の上にもあてはまる。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
喝采の聲は
屋
(
いへ
)
を
撼
(
うごか
)
せり。幕下りて後も、アヌンチヤタ、アヌンチヤタと呼ぶ聲止まねば、歌女は
面
(
おもて
)
を幕の外にあらはして、謝することあまたゝびなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
屋
(
いへ
)
、崖、等々あらゆる取材はこの死者を取扱ふ医師のやうなあまりに切れすぎる執刀に泣いてゐたらう
小熊秀雄全集-19:美術論・画論
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
▼ もっと見る
外には
烈風
(
はげしきかぜ
)
怒
(
いか
)
り
号
(
さけ
)
びて、樹を鳴し、
屋
(
いへ
)
を
撼
(
うごか
)
し、砂を
捲
(
ま
)
き、
礫
(
こいし
)
を飛して、曇れる空ならねど吹揚げらるる
埃
(
ほこり
)
に
蔽
(
おほは
)
れて、一天
晦
(
くら
)
く乱れ、
日色
(
につしよく
)
黄
(
き
)
に濁りて、
殊
(
こと
)
に
物可恐
(
ものおそろし
)
き夕暮の
気勢
(
けはひ
)
なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
二室の界の戸は鎖しありたれども、鑰は卸しあらざりき。前房より廊下に出づる口の戸は鎖して鑰を卸し、鍵を内側に插しありき。第四層の廊下の衝当に小部屋あり。
屋
(
いへ
)
の前面に向へり。
病院横町の殺人犯
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
もう二階からは見えない、浴衣に着換へ、
欄
(
てすり
)
に倚つてると、
屋
(
いへ
)
の
背
(
うしろ
)
には、峯を負ひ、眼の下には石を載せた板葺家根が、階段のやうに重なつて、空地には唐もろこしを縁に取つた桑畑が見える
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
波の音が
屋
(
いへ
)
を
撼
(
うごか
)
すばかりに高く高くきこえて来た。
波の音
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
み冬来て豆柿あかる
屋
(
いへ
)
の空孟宗藪といつくしく見ゆ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
われは數畝の葡萄圃を隔てゝ、始て熔巖を望み見たり。
數間
(
すけん
)
の高さなる火の海は
墻
(
まがき
)
を掩ひ
屋
(
いへ
)
を覆ひて漲り來れり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
西洋の
屋
(
いへ
)
は
甎石
(
せんせき
)
を以て築き起すから、
縦
(
たと
)
ひ天災
兵燹
(
へいせん
)
を
閲
(
けみ
)
しても、崩壊して痕跡を留めざるに至ることは無い。それゆゑ碩学鴻儒の故居には往々
銅牓
(
どうばう
)
を
嵌
(
かん
)
してこれを標する。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
屋
(
いへ
)
はまた石もて造り、
大理石
(
なめいし
)
の白き
血潮
(
ちしほ
)
は
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
○さて
氷室
(
ひむろ
)
とは
厚氷
(
あつきこほり
)
を山蔭などの
極陰
(
ごくいん
)
の地中に
蔵置
(
おさめおき
)
、
屋
(
いへ
)
を作りかけて守らす、古哥にもよめる
氷室守
(
ひむろもり
)
是なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
屋
(
いへ
)
は地震の初に受けたりと覺しき
許多
(
あまた
)
の創痕を留めて、その形
枯髑髏
(
されかうべ
)
の如く、窓は空しき
眼窼
(
がんさう
)
かと疑はる。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
幽霊の
屋
(
いへ
)
よりか洩れきたる
呪
(
のろ
)
はしの
音
(
ね
)
の
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
連日
(
れんじつ
)
の
晴天
(
せいてん
)
も一時に
変
(
へん
)
じて雪吹となるは雪中の常也。其
力
(
ちから
)
樹
(
き
)
を
抜
(
ぬき
)
屋
(
いへ
)
を
折
(
くじく
)
。人家これが
為
(
ため
)
に
苦
(
くるし
)
む事
枚挙
(
あげてかぞへ
)
がたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
後
(
うしろ
)
よりはた泣くは青白き
屋
(
いへ
)
の
幽霊
(
いうれい
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
○さて
氷室
(
ひむろ
)
とは
厚氷
(
あつきこほり
)
を山蔭などの
極陰
(
ごくいん
)
の地中に
蔵置
(
おさめおき
)
、
屋
(
いへ
)
を作りかけて守らす、古哥にもよめる
氷室守
(
ひむろもり
)
是なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
薄青き
齒科醫
(
しくわい
)
の
屋
(
いへ
)
に
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此石その
先農夫
(
せんのうふ
)
屋
(
いへ
)
の
后
(
うしろ
)
の竹林を
掃除
(
さうぢ
)
して竹の根など
掘
(
ほ
)
るとてかの石一ツを
掘得
(
ほりえ
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“屋”の意味
《名詞》
(オク:以下の成句で)やね。
(出典:Wiktionary)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“屋”を含む語句
小屋
料理屋
部屋
茅屋
魚屋
家屋
屋上
問屋
茶屋
屋内
居酒屋
芸妓屋
古本屋
宿屋
屋外
女郎屋
掛茶屋
本屋
牛乳屋
部屋着
...