やめ)” の例文
旧字:
「いっそやめにするか。うちにいて親父おやじの古洋服でも着て太平楽を並べている方が好いかも知れない。ハハハハ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宮、おのれ、おのれ姦婦、やい! 貴様のな、心変をしたばかりに間貫一の男一匹いつぴきはな、失望の極発狂して、大事の一生を誤つてしまふのだ。学問も何ももうやめだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
手下「大夫が御改心なら仕方がねえ、山を下りようか」「いや己は今更盗人ぬすっとやめるのは厭だ」
これまた慌てて帰ったとの事だが、この噂がぱったって、客人の足が絶え営業の継続が出来ず、遂々とうとうこのいえ営業しょうばいやめて、何処どこへか転宅てんたくしてしまったそうだ、それに付き或る者の話を聞くに
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
思案なんぞはやめにして