“頽廃的”のいろいろな読み方と例文
旧字:頽廢的
読み方割合
たいはいてき81.8%
デカダン18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ破壊だけを目ざす頽廃的たいはいてきな過激主義者が、木造の都市に対してその種の陰謀を企てるということは、きわめて想像しやすいからである。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
寄宿舎に閉じこめられてかごの鳥のごとく小さくなっている師範生の目から見ると、中学生の生活はまったく不潔であり放縦ほうじゅうであり頽廃的たいはいてきである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それでクリストフは、「ヴォージュ山の彼方かなたのビザンチン式な頽廃的デカダンな共和国」にあまり心をひかれなかった。
私が此処ここに指摘したような性急な結論乃至告白を口にし、筆にしながら、一方に於て自分の生活を改善するところの何等かの努力を営み——仮令たとえば、頽廃的デカダンという事を口に讃美しながら
性急な思想 (新字新仮名) / 石川啄木(著)