“たいはいてき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頽廃的90.0%
頽廢的10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉色に透き通るような柔らかい絹の靴下やエナメルを塗った高い女の靴の踵は、ブルジョア時代の客間と、頽廃的たいはいてきなダンスと、寝醒めの悪い悪夢を呼び戻す。
国境 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
彼はまだそれを超越するほど頽廃的たいはいてきになってもいなければ、またそれほど人として悪摺わるずれてもいなかった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
寢卷の上に半纒はんてんを引つかけて、ぷん/\として出て來るのでした。三十前後の頽廢的たいはいてきなポーズと聲とを持つた女で、一應美しくあるにしても、それ以上に惱ましく厄介な感じです。
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)