“悪摺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わるず57.1%
わるずれ28.6%
あくずり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はまだそれを超越するほど頽廃的たいはいてきになってもいなければ、またそれほど人として悪摺わるずれてもいなかった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
もっともこの手合てあいの女、大抵悪摺わるずれしたる田舎出のものにあらざれば市中小商人こあきんどの娘にして江戸ツ児にはなき事なり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
香以は屏風巻上始末を書いて悪摺あくずりらせ、知友の間にわかった。そして屏風を玉屋山三郎に遺った。しかし山三郎にはこの屏風は女郎の床には立てぬと云う一札を入れさせたのである。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)