“わるず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪摺66.7%
悪好16.7%
悪擦16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬢太びんた火傷やけど禿ぱげの一つもあるか、ひたいに向う傷でも持たなければ、鍛冶屋かじや職人らしくないが、百は、その鍛冶職でいて、ひどく、無垢むくな、悪摺わるずれの見えない男だった。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝のふき掃除がすんでしまうと、その仲間に加わって、時のたつのを知らずに話にふけっていたお島は、新建しんだちの奥座敷で、昨夜ゆうべ悪好わるずきな花に夜をふかしていた主婦の、起きて出て来る姿をみると
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
阿呆あほうでそのうえ悪擦わるずれしているんですから、かないませんわ。」と越春さんは云った。越春さんは助ちゃんのことというと、なぜかむやみに反感をつのらせる傾きがあったようだ。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)