“廃(す)” の例文
旧字:廢
間もなく廃(す)たれてしまって、今日このごろでは茶代廃止旅館などという看板を出しておく宿屋はほとんどなくなった。
予が選び挙げておいた人々をよく用い、一短あり一部欠点はある人物とてみだりに廃(す)てるようなことはせぬがいい。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは僕の子供の時分に随分流行(はや)って、その後廃(す)たれていたのが、この頃またまた復活して来たのですな。
「蘇我臣(そがのおみ)入鹿独(ひと)り、上宮(かむつみや)の王(みこ)等(たち)を廃(す)てて、古人大兄(ふるひとおひね)を立てて、天皇と為さむとすることを謀(はか)る。」
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
城に草が生えるやうになつてから全く廃(す)たれて、ぎぼしは盗まれ、欄干は破れ、橋板もところどころ腐つて、危くつてとても渡つて行くことが出来ないぐらゐになつてゐた。
花束 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)