“約諾”の読み方と例文
読み方割合
やくだく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだしそれ、文字・文章は声音の記号、言語の形状にして、古今を彼此ひしを通じ、約諾やくだくしるし、芸術をひろむる、日用備忘の一大器なり。まことに言語と異なるべからず。
平仮名の説 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
しかし正月となるとさらにいま一段と大切なる賓客が、雪を踏み分けて迎えられねばならなかった。正月さまとも歳徳神としとくじんとも福の神とも名づけて、一年の福運を約諾やくだくしたまうべき神々がそれであった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)