さら)” の例文
呼出よびいだし澤の井の宿所しゆくしよを尋ねしに大黒屋源左衞門はをとこのみ世話する故女の奉公人のは存じ申さずとの事なればさらばとて榎本屋三藏に澤の井が宿所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さればこゝに一証をたるゆゑ、此雪譜せつふ記載きさいして后来こうらいしめすは、かゝる瑣談さだんも世に埋冤まいゑんせん事のをしければ、いざさらばとて雪にころばす筆の老婆心らうばしんなり。
さればこゝに一証をたるゆゑ、此雪譜せつふ記載きさいして后来こうらいしめすは、かゝる瑣談さだんも世に埋冤まいゑんせん事のをしければ、いざさらばとて雪にころばす筆の老婆心らうばしんなり。
見定めへんおうじて事をはからはんこそ十全のさくと云べしとつくして申ければ皆一同に此議に同ず道理もつともの事とて評議は此に決定したりさらいそぎ大坂へ旅館りよくわん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
村内へ觸歩行ふれあるきしゆゑ村中一とう此頃の寺の動靜やうすさては然る事にて天一樣は將軍家の御落胤にて今度こんど江戸へ御出立になれば二度御目通り成ねば當前あたりまへさらば今の内に御目見おめみえ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)