“其限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
それつきり50.0%
それきり33.3%
それぎ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血と涙さへれなければ、武器も不要いらぬ、軍略も不要、赤裸々で堂々と戰ふのだ。この世を厭になつては其限それつきりだ。少なくとも君だけは厭世的な考へを起さんで呉れ給へ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お山はちよツと時計をのぞいて、『オヤもう四時だよ。お大、人を呼込んでおいて、用事は其限それきりかい。又うちを明けてあるんだらうから、日の暮れないうち、早くお歸り。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
其限それぎりか。へい。左様かへ、さあ遅くなる、関はずに行くがよい。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)