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然
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しかれ
ふりがな文庫
“
然
(
しかれ
)” の例文
然
(
しかれ
)
どもなほ
安
(
やすん
)
ぜず、
窃
(
ひそか
)
に歎じて曰く宮本武蔵は
※々
(
ひひ
)
を退治せり。洋人の色に飢るや綿羊を犯すものあり。僕
未
(
いまだ
)
能
(
よ
)
くここに到るを得ずと。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
然
(
しかれ
)
ども
我
(
わが
)
云
(
いふ
)
所
(
ところ
)
の俳諧は其俳諧にはことなりと云ふことにて、
荷兮野水
(
かけいやすゐ
)
等に
後見
(
うしろみ
)
して『冬の日』『春の日』『あら野』等あり。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然
(
しかれ
)
ども
余
(
よ
)
が
机上
(
きしやう
)
它
(
た
)
の
編筆
(
へんひつ
)
に
忙
(
せはし
)
く
屡
(
しば/\
)
稿
(
かう
)
を
脱
(
だつす
)
るの
期約
(
きやく
)
を
失
(
うしな
)
ひしゆゑ、
近日
(
このごろ
)
務
(
つとめ
)
て老人が
稿本
(
かうほん
)
の
残冊
(
ざんさつ
)
を
訂
(
てい
)
し、
以
(
もつて
)
其乞
(
そのこひ
)
に
授
(
さづ
)
く。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
然
(
しかれ
)
ども
余
(
よ
)
が
机上
(
きしやう
)
它
(
た
)
の
編筆
(
へんひつ
)
に
忙
(
せはし
)
く
屡
(
しば/\
)
稿
(
かう
)
を
脱
(
だつす
)
るの
期約
(
きやく
)
を
失
(
うしな
)
ひしゆゑ、
近日
(
このごろ
)
務
(
つとめ
)
て老人が
稿本
(
かうほん
)
の
残冊
(
ざんさつ
)
を
訂
(
てい
)
し、
以
(
もつて
)
其乞
(
そのこひ
)
に
授
(
さづ
)
く。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
俳道の達士桃青翁を除くの
外
(
ほか
)
、玄奥なる宗教の趣味を知りたる者あらず、是あるは恐らく馬琴なるべし、
然
(
しかれ
)
ども桃青と馬琴とは其方向を異にして仏教の玄奥に入れり
処女の純潔を論ず:(富山洞伏姫の一例の観察)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
笛
鼓
(
つづみ
)
をうちならし乱舞に興ずる陣所もあり。
然
(
しかれ
)
ば一生涯を送るとも、かつて退屈の気あるべからず
小田原陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
右四箇条
相背
(
あいそむき
)
候わば、この一大事
成就
(
じょうじゅ
)
仕
(
つかまつら
)
ず候。
然
(
しかれ
)
ばこの度退散の大臆病者と同前たるべく候こと。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
然
(
しかれ
)
ドモ三成討死シ給フト申スモノ一人モ無シ、其実否ヲ聞届ケ給フマデハ御待候ベシ、
年比
(
としごろ
)
父三成ノ御恩深ク蒙シ
聖
(
ひじり
)
高野山ニ候間暫御忍ビアレ、
某
(
それがし
)
御トモ可申ト頼シゲニ言ヒテンケレバ
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
吾行年三十、一事成ることなくして、死して禾稼の未だ秀でず実らざるに似たれば、惜しむべきに似たり。
然
(
しかれ
)
ども義卿の身を以て言えば、これまた秀実の時なり。
何
(
なん
)
ぞ必ずしも哀しまん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
以剪紙
(
きりがみをもつて
)
得御意
(
ぎよいえ
)
候
然
(
しかれ
)
ば
今般
(
こんぱん
)
主人縫殿頭儀
台命
(
たいめい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
しかれ
)
どもこの
癖漢
(
へきかん
)
の
冷々
(
れい/\
)
たる
苦笑
(
くせう
)
を
起
(
おこ
)
すのみなる
事
(
こと
)
を
示
(
しめ
)
し、
實際家
(
じつさいか
)
を
卑
(
いや
)
しむの
念
(
ねん
)
をあらはし、「でなくば
生命
(
いのち
)
を
捨
(
す
)
てんのみ。
運命
(
うんめい
)
に
服從
(
ふくじゆう
)
し、
百事
(
ひやくじ
)
を
放擲
(
はうてき
)
し」、
云々
(
しか/″\
)
の
語
(
ご
)
を
發
(
はつ
)
せしむるに
至
(
いた
)
る。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
一、上野介殿御屋敷へ
押込
(
おしこみ
)
働
(
はたらき
)
の儀、功の
浅深
(
せんしん
)
これ
有
(
ある
)
べからず候。上野介殿
印
(
しるし
)
揚
(
あげ
)
候者も、
警固
(
けいご
)
一通
(
ひととおり
)
の者も同前たるべく候。
然
(
しかれ
)
ば
組合
(
くみあわせ
)
働役
(
はたらきやく
)
好
(
このみ
)
申すまじく候。もっとも先後の
争
(
あらそい
)
致すべからず候。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
山川村庄
(
さんせんそんしやう
)
はさらなり、
凡
(
およそ
)
物の名の
訓
(
よみ
)
かた
清濁
(
すみにごる
)
によりて越後の
里言
(
りげん
)
にたがひたるもあるべし。
然
(
しかれ
)
ども里言は多く
俗訛
(
ぞくなまり
)
なり、
今
(
いま
)
姑
(
しばらく
)
俗に
从
(
したがふ
)
もあり。本編には
音訓
(
おんくん
)
の
仮名
(
かな
)
を
下
(
くだ
)
さず、かなづけは
余
(
よ
)
が
所為
(
しわざ
)
なり。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
山川村庄
(
さんせんそんしやう
)
はさらなり、
凡
(
およそ
)
物の名の
訓
(
よみ
)
かた
清濁
(
すみにごる
)
によりて越後の
里言
(
りげん
)
にたがひたるもあるべし。
然
(
しかれ
)
ども里言は多く
俗訛
(
ぞくなまり
)
なり、
今
(
いま
)
姑
(
しばらく
)
俗に
从
(
したがふ
)
もあり。本編には
音訓
(
おんくん
)
の
仮名
(
かな
)
を
下
(
くだ
)
さず、かなづけは
余
(
よ
)
が
所為
(
しわざ
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“然”を含む語句
全然
偶然
自然
悄然
判然
寂然
悠然
憫然
宛然
凝然
勃然
悚然
嫣然
公然
確然
突然
飄然
整然
歴然
茫然
...