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よくてう
○さて堂内人
散じて後、かの
山長堂内に
苧幹をちらしおく㕝
例なり。
翌朝山
長神酒供物を
備ふ、
後さまに
進て
捧ぐ、正面にすゝむを神の
忌給ふと也。
翌朝、
一風呂キヤ/\と
浴び、
手拭を
絞つたまゝ、からりと
晴れた
天氣の
好さに、
川の
岸を
坦々とさかのぼつて、
來日ヶ峰の
方に
旭に
向つて、
晴々しく
漫歩き
出した。
翌朝知縣に
送られて
出た。けふもきのふに
變らぬ
天氣である。一
體天台一
萬八千
丈とは、いつ
誰が
測量したにしても、
所詮高過ぎるやうだが、
兎に
角虎のゐる
山である。