“水墨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいぼく66.7%
すゐぼく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「改正三河後風土記みかわごふどき」や、その他の諸書が記すところによると、その日の光春が装いは、白練絹しろねりぎぬの陣羽織に、時の名ある画匠がしょうが、水墨すいぼくをもって雲龍うんりゅうを描いたものを着ていたという。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水墨すいぼくひと刷毛の力描き、水に躍る馬たくましく、背に手綱かいぐる人また逞しく、空は夕陽の鰯波いわしなみにのどけく映えて、流れはさらに青々と愈々青く、飛沫もさらにまた涼しく躍り、まこと清涼
若し「消化」であると云ふならば、僕等の模倣も亦「消化」である。同じ水墨すゐぼくを以てしても、日本の南画は支那の南画ではない。のみならず僕等は往来の露店に言葉通り豚カツを消化してゐる。