“ふんいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雰囲気99.0%
氛囲気1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時、昔の鉄道馬車はもう電車になっていたような気がするが、「れんが」地域の雰囲気ふんいきは四年前とあまり変わりはなかったようである。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
十畳ばかりのその部屋には、彼のわびしい部屋とは似ても似つかぬ、何か憂鬱ゆううつなまめかしさの雰囲気ふんいきがそこはかとなくただよっていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そうしてこの氛囲気ふんいき片隅かたすみに身を置いた自分は、眼の前に動く生きた大きな模様の一部分となって、挙止動作きょしどうさ共ことごとくこれからその中に織り込まれて行くのだという自覚が
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)