“なんだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.3%
難陀6.3%
3.1%
涕泣3.1%
紅涙3.1%
血涙3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ボズさん!』とぼくおもはず涙聲なみだごゑんだ。きみ狂氣きちがひ眞似まねをするとたまふか。ぼくじつ滿眼まんがんなんだつるにかした。(畧)
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
難陀なんだ優波難陀うばなんだ二竜王、山中を守護するが故に、諸山の叢林鬱茂す云々、毘梨沙びりしゃ等、小河水にて守護を為す〉。
記し終りてかたふうじ枕元なる行燈あんどうの臺に乘置のせおきやゝしばし又もなんだに暮たりしが斯ては果じ我ながら未練みれんの泪と氣を取直とりなほし袖もてぬぐひ立上り母の紀念かたみ懷劍くわいけん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
表に臨みて、涕泣なんだおち、云うところを知らず。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奥様がわざ/\磊落らいらくらしくよそほつて、剽軽へうきんなことを言つて、男のやうな声を出して笑ふのも、其為だらう。紅涙なんだくお志保の顔を流れるのも、其為だらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
病院から追はれ、下宿から追はれ、其残酷な待遇とりあつかひ恥辱はづかしめとをうけて、黙つて舁がれて行くの大尽の運命を考へると、さぞ籠の中の人は悲慨なげき血涙なんだむせんだであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)