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離縁
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りえん
ふりがな文庫
“
離縁
(
りえん
)” の例文
怨
(
うら
)
めし氣に
見遣
(
みや
)
り之は先にも申し上し通り私
爭
(
いかで
)
か人を
殺
(
ころ
)
しうべき又た先妻梅儀を
離縁
(
りえん
)
致せしは昌次郎と
不義
(
ふぎ
)
顯
(
あらは
)
れし故
離縁状
(
りえんじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あなたなんか、ヤイヤイ云われて
貰
(
もら
)
われたレッキとした
堅気
(
かたぎ
)
のお
嬢
(
じょう
)
さんみたようなもので、それを免職と云えば無理
離縁
(
りえん
)
のようなものですからネ。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いつ
離縁
(
りえん
)
されても「へえさようなら」といって出られるようにちゃんと
支度
(
したく
)
をしてあるです。しかしそういう悪い点ばかりかといいますと決してそうでない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「でも、栄三郎様もお艶ゆえに実家を
勘当
(
かんどう
)
されている身でございますから、この際、
離縁
(
りえん
)
をとりますには、いくらかねえ……でないと、お話が届きますまいと存じますよ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その
曉
(
あかつき
)
に
何
(
なに
)
かいさゝか
仕損
(
しそこ
)
なゐでもこしらゆれば
我
(
わ
)
れは
首尾
(
しゆび
)
よく
離縁
(
りえん
)
になりて、一
本
(
ぽん
)
立
(
だち
)
の
野中
(
のなか
)
の
杉
(
すぎ
)
ともならば、
其
(
そ
)
れよりは
我
(
わ
)
が
自由
(
じゆう
)
にて
其時
(
そのとき
)
に
幸福
(
しやわせ
)
といふ
詞
(
ことば
)
を
與
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
へと
笑
(
わら
)
ふに
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「養子の柳吉さんを、今日は親類會議を開いて、
離縁
(
りえん
)
することになつて居たさうですね」
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
良人の父母が云うには、国司を手ごめにした女を妻にしていては、お前はこの先、芽の出るわけはない。私達にも、どんなめいわくが、かかるかもしれない、早速
離縁
(
りえん
)
すべきだと。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
無論
(
むろん
)
離縁
(
りえん
)
さ。
子
(
こ
)
でも
出来
(
でき
)
たら、
其
(
それ
)
こそ
挽回
(
とりかへし
)
がつかぬ。」と
私
(
わたし
)
は
独
(
ひとり
)
で
心
(
こゝろ
)
に
叫
(
さけ
)
んだ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ないから
離縁
(
りえん
)
して
帰
(
かえ
)
ってもらいたい、ということになって
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そりゃいいが、半年
経
(
た
)
たない内にその男は
離縁
(
りえん
)
になった。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「今の亭主じゃありません、
離縁
(
りえん
)
された亭主です」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
離縁
(
りえん
)
! 離縁‼——なぜですか」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
邪魔
(
じやま
)
に
致
(
いた
)
し
罪
(
つみ
)
なき者に罪を
着
(
き
)
せ
離縁
(
りえん
)
仕つりしにより私し共
路頭
(
ろとう
)
に
迷
(
まよ
)
ひ候を村内の者共
達
(
たつ
)
て
勸
(
すゝ
)
めに
任
(
まか
)
せ里儀を惣内妻に
致
(
いた
)
候夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それはお
疳癪
(
かんしやく
)
の
募
(
つの
)
つて
生
(
なま
)
やさしい
離縁
(
りえん
)
などをお
出
(
だ
)
しなさるより
何時
(
いつ
)
までも
檻
(
をり
)
の
中
(
なか
)
へ
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しませてやらうといふお
考
(
かんが
)
へであつたか
其處
(
そこ
)
は
解
(
わか
)
らぬなれども、
今
(
いま
)
では
私
(
わたし
)
は
何事
(
なにごと
)
の
恨
(
うら
)
みも
無
(
な
)
い
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は
此後
(
このゝち
)
或
(
あるひ
)
は
光子
(
みつこ
)
を
離縁
(
りえん
)
するかも
測
(
はか
)
られぬ。
次第
(
しだい
)
に
因
(
よ
)
つては、
光子
(
みつこ
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
に、
此事
(
このこと
)
を
告白
(
こくはく
)
せぬとも
限
(
かぎ
)
らぬ。が、
告白
(
こくはく
)
したところで、
離縁
(
りえん
)
をした
処
(
ところ
)
で、
光子
(
みつこ
)
に
対
(
たい
)
する
嫉妬
(
しつと
)
の
焔
(
ほのほ
)
は、
遂
(
つひ
)
に
消
(
け
)
すことが
出来
(
でき
)
ぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
知り
乍
(
なが
)
ら夫となしに梅を
速
(
すみや
)
かに
離縁
(
りえん
)
に及び其上叔母へ金子迄を
遣
(
つか
)
はしたるを
阿容々々
(
おめ/\
)
と二人ながら引取親子
互
(
たが
)
ひに妻と致し其上にも
厭足
(
あきた
)
らず傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの
頃
(
ころ
)
旦那
(
だんな
)
さまが
離縁
(
りえん
)
をやると
一言
(
ひとこと
)
仰
(
おつ
)
しやつたが
最期
(
さいご
)
、
私
(
わたし
)
は
屹度
(
きつと
)
何事
(
なにごと
)
の
思慮
(
しりよ
)
もなく
暇
(
いとま
)
を
頂
(
いたゞ
)
いて、
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
は
棚
(
たな
)
へ
上
(
あ
)
げて、
此樣
(
こん
)
な
不運
(
ふうん
)
な、
情
(
なさけ
)
ない、
口惜
(
くちを
)
しい
身
(
み
)
と
天
(
てん
)
が
極
(
き
)
めてお
置
(
お
)
きなさるなら
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“離縁”の意味
《名詞》
離縁(りえん)
夫婦などの縁を切ること。離婚。
(context、law)養子縁組を解消すること。
(出典:Wiktionary)
“離縁”の解説
離縁(りえん)は、養親子の関係を解消すること。法律用語では養子縁組の解消とされている。
(出典:Wikipedia)
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“離縁”で始まる語句
離縁状
離縁沙汰