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離縁
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りゑん
ふりがな文庫
“
離縁
(
りゑん
)” の例文
涙
(
なみだ
)
は
各自
(
てんで
)
に
分
(
わけ
)
て
泣
(
な
)
かうぞと
因果
(
いんぐわ
)
を
含
(
ふく
)
めてこれも
目
(
め
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふに、
阿關
(
おせき
)
はわつと
泣
(
な
)
いて
夫
(
そ
)
れでは
離縁
(
りゑん
)
をといふたも
我
(
わが
)
まゝで
御座
(
ござ
)
りました
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いよ/\
離縁
(
りゑん
)
するとでも
言
(
い
)
はれて
來
(
き
)
たのかと
落
(
おち
)
ついて
問
(
と
)
ふに、
良人
(
おつと
)
は
一昨日
(
おとゝひ
)
より
家
(
うち
)
へとては
歸
(
かへ
)
られませぬ、五
日
(
か
)
六
日
(
か
)
と
家
(
うち
)
を
明
(
あ
)
けるは
平常
(
つね
)
の
事
(
こと
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
二
年
(
ねん
)
も三
年
(
ねん
)
も
泣盡
(
なきつく
)
して
今日
(
けふ
)
といふ
今日
(
けふ
)
どうでも
離縁
(
りゑん
)
を
貰
(
もら
)
ふて
頂
(
いたゞ
)
かうと
决心
(
けつしん
)
の
臍
(
ほぞ
)
をかためました、
何
(
ど
)
うぞ
御願
(
おねが
)
ひで
御座
(
ござ
)
ります
離縁
(
りゑん
)
の
状
(
じやう
)
を
取
(
と
)
つて
下
(
くだ
)
され
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
はそんなら
眞實
(
ほんとう
)
に
私
(
わたし
)
を
離縁
(
りゑん
)
する
心
(
こゝろ
)
かへ、
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
よと
例
(
いつも
)
の
源
(
げん
)
七にはあらざりき。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
改
(
あらた
)
めて
言
(
い
)
ふまでは
無
(
な
)
けれど
私
(
わたし
)
には
親
(
おや
)
もなし
兄弟
(
きようだい
)
もなし、
差配
(
さはい
)
の
伯父
(
おぢ
)
さんを
仲人
(
なかうど
)
なり
里
(
さと
)
なりに
立
(
た
)
てゝ
來
(
き
)
た
者
(
もの
)
なれば、
離縁
(
りゑん
)
されての
行
(
ゆ
)
き
處
(
どころ
)
とてはありませぬ、
何
(
ど
)
うぞ
堪忍
(
かんにん
)
して
置
(
お
)
いて
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
お
力
(
りき
)
を
鬼
(
おに
)
といふたから
私
(
わたし
)
は
魔王
(
まわう
)
で
御座
(
ござ
)
んせう、モウいひませぬ、モウいひませぬ、
決
(
けつ
)
してお
力
(
りき
)
の
事
(
こと
)
につきて
此後
(
このご
)
とやかく
言
(
い
)
ひませず、
蔭
(
かげ
)
の
噂
(
うはさ
)
しますまい
故
(
ゆゑ
)
離縁
(
りゑん
)
だけは
堪忍
(
かんにん
)
して
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勿体
(
もつたい
)
なき
事
(
こと
)
とは
知
(
し
)
りながら
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
への
待遇
(
もてなし
)
きのふには
似
(
に
)
ず、うるさき
時
(
とき
)
は
生返事
(
なまへんじ
)
して、
男
(
をとこ
)
の
怒
(
いか
)
れば
我
(
わ
)
れも
腹
(
はら
)
たゝしく、お
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らぬ
物
(
もの
)
なら
離縁
(
りゑん
)
して
下
(
くだ
)
され、
無理
(
むり
)
にも
置
(
お
)
いてはと
頼
(
たの
)
みませぬ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“離縁”の意味
《名詞》
離縁(りえん)
夫婦などの縁を切ること。離婚。
(context、law)養子縁組を解消すること。
(出典:Wiktionary)
“離縁”の解説
離縁(りえん)は、養親子の関係を解消すること。法律用語では養子縁組の解消とされている。
(出典:Wikipedia)
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“離縁”で始まる語句
離縁状
離縁沙汰