“申来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まうしきたる25.0%
まをしきた25.0%
もうしきた25.0%
もうしきたり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権少参事村上半蔵より申来まうしきたる如左さのごとし然者しかれば貴様儀御隠居様御不快為御看病出府被仰付候処、更に在番被仰付候旨、創殿はじむどの被仰渡候間、御談おんだんじ申候、以上。六月七日。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是より先きせふ郷地きやうちに滞在せし時、葉石はいしとの関係につき他より正式の申込あり、葉石はいしよりも直接に旧情を温めたきむね申来まをしきたるなど、心も心ならざるより、東京なる重井おもゐかんしてその承諾を受け
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
負ふべきむね明記しあれば既に御承知のはずなりと手強てごわく申出で容易に譲らざる模様なればわれはこの喧嘩相手甚よろしからずと思ひそのまま打捨て如何様いかよう申来もうしきたるも一切返事せざりき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
三十三年一月に兄から母へ寄せた手紙の一節に、「小金井氏財政の事ども承知いたし候」とあり、「当郡病院長澄川といふもの参り話に小金井は咯血かっけつしたり云々うんぬんと東京より申来もうしきたりとの事に候。 ...
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)