-
トップ
>
-
まうし
語句 | 割合 |
申 | 54.5% |
孟子 | 13.6% |
真後 | 13.6% |
孟氏 | 4.5% |
毛詩 | 4.5% |
猛士 | 4.5% |
猛獅 | 4.5% |
|
此時節より
通ひ
初るは
浮かれ
浮かるゝ
遊客ならで、
身にしみ/″\と
實のあるお
方のよし、
遊女あがりの
去る
女が
申き
〔譯〕
論語を
講ず、是れ
慈父の子を教ふる
意思。
孟子を講ず、是れ伯兄の
季を
誨ふる
意思。
大學を講ず、
網の
綱に在る如し。
中庸を講ず、
雲の
岫を出づる如し。
ここからそう時を
費やさずに、目的の一乗寺下り松のちょうど
真後ろへ、山の上から望むこともできるのだった。
四播磨の国
加古の
駅に
丈部左
門といふ
五博士あり。
清貧を
六憩ひて、友とする
書の外は、すべて
七調度の
絮煩を
厭ふ。老母あり。
八孟氏の
操にゆづらず。常に
紡績を事として左門がこころざしを助く。
大國のしるしにや、
道廣くして
車を
並べつべし、
周道如砥とかや
言ひけん、
毛詩の
言葉まで
思ひ
出でらる。
並木の
松嚴しく
聯りて、
枝をつらね
蔭を
重ねたり。
勇將猛士幾千の
髭ある
面を
列ねし
如き、さても
石垣の
俤かな。
「何ツ」松島は
猛獅の如く
躍り上りつ、梅子の胸を
捉へて
仰けに倒せり、「女と思つて
赦して置けば増長しやがつて——
貴様の此の
栄耀を尽くすことの出来るのは誰のお蔭だ、 ...