“申(まうし)” の例文
アヽお目(め)に懸(かゝ)つて少々(せう/\)お談(だん)じ申(まうし)てえ事があつて出ましたんで。書生「お談(だん)じ申(まうし)たい……エヽ先生八百屋(やほや)の甚兵衛(じんべゑ)さんがお入来(いで)で。 ...
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
此時節(このじせつ)より通(かよ)ひ初(そむ)るは浮(う)かれ浮(う)かるゝ遊客(ゆふかく)ならで、身(み)にしみ/″\と實(じつ)のあるお方(かた)のよし、遊女(つとめ)あがりの去(さ)る女(ひと)が申(まうし)き
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
丁度此時分此女が少し病気で、いとゞ不自由の中を十日計(ばか)りも寝て居り升(まし)たから、母は折々私をつれてこの女を見舞ひ、私は母に申(まうし)つけられて毎日の様(やう)に参つて食物(たべもつ)なども運んでやり升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
當初御萱堂(ごけんだう)不幸之砌(みぎり)、存寄(ぞんじよ)らざる儀とは申(まうし)ながら、拙者の身上共禍因と連係候故、報謝の一端にもと志候御世話も、此の如く相終候上は、最早債を償(つぐの)ひ劵(ふだ)を折候と同じく、何の恩讐(おんしう)も無之
成程(なるほど)、夫(それ)は何(ど)うも御奇特(ごきどく)な事で、お前(まい)が葬式(とむらひ)を出して呉(く)れゝば誠に有難(ありがた)いね、ぢやア何分(なにぶん)お頼(たの)ウ申(まうし)ますよ、今に私(わたし)も行(ゆ)きますが、早桶(はやをけ)や何(なに)かの手当(てあて)は。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
是(こ)れは極(ごく)大切(たいせつ)の歌(うた)にて人(ひと)に見(み)すべきでは無(な)けれど、若樣(わかさま)をお勝(か)たせ申(まうし)たく、他(ほか)の人(ひと)に内證(ないしよ)にて姉樣(ねえさま)ばかりに御覽(ごらん)に入(い)れ給(たま)へ、早(はや)く、内證(ないしよ)で、姉樣(ねえさま)にお上(あ)げなされ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
どうも能(よ)くさういふ毛並(けなみ)の牛が出来(でき)たものでございますが、牛飼(うしかひ)さんに尋(たづ)ねると然(さ)ういふ牛は其(そ)の時に生(うま)れて出ると云(い)ひました、と京都(きやうと)の人が申(まうし)ました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
私(わたし)がはぎ合(あは)せて考(かんが)へると今(いま)申(まうし)た樣(やう)な事(こと)に成(な)るので御座(ござ)ります、其子(そのこ)に奧樣(おくさま)が似(に)ていらつしやると申(まをし)たのは夫(そ)れは嘘(うそ)では御座(ござ)りませぬけれど、露顯(ろけん)しますと彼男(あれ)に私(わたし)が叱(しか)られます
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
尚(なほ)其前(そのまへ)に溯(さかのぼ)つて申(まうし)ますると、太閤殿下(たいかふでんか)の御前(ごぜん)にて、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)といふ人が、小さい桑(くは)の見台(けんだい)の上に、宇治拾遺物語(うじしふゐものがたり)やうなものを載(の)せて、お話を仕(し)たといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
よし歸(かへ)らずとて彼地(あしこ)はお前樣(まへさま)のお邸(やしき)ゆゑ、成長(おほきう)なり給(たま)ふまでのお留守居(るすゐ)、今(いま)もお連(つ)れ申(まうし)たけれど夫(それ)こそ淋(さび)しく、直(す)ぐ嫌(い)やに成(な)りて母樣(かあさま)こひしかるべし、何(なに)も柔順(おとな)しう成長(おほきう)なり給(たま)へと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
エヽ唯今(たゞいま)町人(ちやうにん)が参(まゐ)りまして、塩餡(しほあん)を呉(く)れへと申(まうし)ますが如何(いかゞ)仕(つかまつ)りませう。殿「呉(く)れろといふならやるが宜(よ)い。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
別亭(はなれ)の洒落(しやれ)たるがありて、名物(めいぶつ)の松(まつ)がありてと父君(ちヽぎみ)の自慢(じまん)にすがり、私(わたく)し年來(としごろ)我(わ)が儘(まヽ)に暮(くら)して、此上(このうへ)のお願(ねが)ひは申(まうし)がたけれど、とてもの世(よ)を其處(そこ)に送(おく)らしては給(たま)はらぬか、甚之助樣(じんのすけさま)成長(おうきう)ならば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
入(い)らつしやらないか、とお慕(した)ひ申(まうし)ます所が誠に不思議だ、あれだけ何(ど)うも旦那(だんな)は萬事(ばんじ)に御様子(ごやうす)が違ふんだと然(さ)う云(い)つてますの、まア二階へお上(あが)んなさいましよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
へえ、宜(よろ)しうございます。先「エー御免下(ごめんくだ)さい、お頼(たの)み申(まうし)ます。ト斯(か)う静(しづか)に開戸(ひらきど)を開(あ)けなければ往(いか)ない。小「へえー。先「エーお頼(たの)み申(まう)します/\。小僧(こぞう)は、ツト椅子(いす)を離(はな)れて小 ...
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
へえ今日(こんにち)は。先「何(なん)だ、人が書物(かきもの)をして居(ゐ)る所へどうもバタ/″\開(あ)けちやア困るぢやアないか。小「へえ、宅(うち)の主人(しゆじん)が先生へ是(これ)を上(あ)げて呉(く)れろと申(まうし)ましたから持(も)つて参(まゐ)りました。 ...
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おや、山に十の字の焼印(やきいん)があるね、是(これ)は己(おれ)ン所(とこ)の沢庵樽(たくあんだる)ぢやアないか。金「何(なん)だか知れませぬが井戸端(ゐどばた)に水が盛(は)つてあつたのを覆(こぼ)して持(もつ)て来(き)ましたが、ナニ直(ぢき)に明けてお返し申(まうし)ます。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫(それ)は僕(ぼく)も家畜病院長(かちくびやうゐんちやう)を呼んで診察(しんさつ)をして貰(もら)ひましたがな……。「お熱(ねつ)は何(ど)んな塩梅(あんばい)でございますか。「熱(ねつ)は京都(きやうと)へ来(き)たせいか平(へい)をんでげす。「熱度(ねつど)はどの位(くらゐ)で。「三条(でう)七条(でう)と申(まうし)ます。 ...
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
エヽ是(これ)は宜(よ)うがす、ナニ一両(りやう)だとえ大層(たいそう)安いね、お貰(もら)ひ申(まうし)て置(お)きやせう、小僧(こぞう)さんまた木挽町(こびきちやう)の方(はう)へでもお使(つかひ)に来(き)たらお寄(よ)んなせえ、私(わつし)は歌舞伎座附(かぶきざつき)の茶屋(ちやや)で武田屋(たけだや)の兼吉(かねきち)てえもんです
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
うむ、ぢやア行(い)つて来(く)るよ。是(これ)から衣服(きもの)を着換(きかへ)て、奥(おく)のお医者(いしや)の許(もと)へやつて参(まゐ)り、玄関(げんくわん)へ掛(かゝ)つて、甚「お頼(たの)ウ申(まうし)ます。書生「どーれ、ヤ、是(これ)はお入来(いで)なさい。甚「エヽ先生は御退屈(ごたいくつ)ですか。 ...
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お頼(たの)ウ申(まうし)ます、え、お頼(たの)ウ申(まうし)ます。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)