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申
>
もう
ふりがな文庫
“
申
(
もう
)” の例文
そして、お
国
(
くに
)
のため、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のために
働
(
はたら
)
く、りっぱな
人間
(
にんげん
)
となってください。これが、
私
(
わたし
)
からみなさんに
申
(
もう
)
しあげる
最後
(
さいご
)
の
言葉
(
ことば
)
です。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
申
(
もう
)
し上げます。町はもうすっかり
掃除
(
そうじ
)
ができてございます。
人民
(
じんみん
)
どもはもう
大悦
(
おおよろこ
)
びでお
布令
(
ふれ
)
を
待
(
ま
)
たずきれいに
掃除
(
そうじ
)
をいたしました」
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
何かと遠慮いたされまする
斯
(
か
)
かる
申
(
もう
)
し
出
(
いで
)
ゆえ、ずいぶん躊躇もいたしましたけれども、いろいろとそちらの御様子などお聞きいたし
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
すると
良人
(
おっと
)
は
私
(
わたくし
)
と
意見
(
いけん
)
が
違
(
ちが
)
いまして、それは
余
(
あま
)
り
面白
(
おもしろ
)
くない、
是非
(
ぜひ
)
『
若月
(
わかつき
)
』にせよと
言
(
い
)
い
張
(
は
)
って、
何
(
なん
)
と
申
(
もう
)
しても
肯
(
き
)
き
入
(
い
)
れないのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ふたりのものは
腰
(
こし
)
もかけないで、おまえが
口上
(
こうじょう
)
を
申
(
もう
)
してくれ、いやおまえがと、
小声
(
こごえ
)
に
押
(
お
)
し
合
(
あ
)
ってる。老人はもとより
気軽
(
きがる
)
な人だから
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
こういうわけで、少年はすぐさまその
申
(
もう
)
し
出
(
いで
)
を
承知
(
しょうち
)
しました。そして、小人が
這
(
は
)
いだせるように、網をゆり動かすのをやめました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
和尚
(
おしょう
)
さま、
聞
(
き
)
きますとゆうべねずみがこちらへ
上
(
あ
)
がって、わたくしどもの
悪口
(
わるくち
)
を
申
(
もう
)
したそうですね。どうもけしからん
話
(
はなし
)
でございます。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして五人は
出
(
で
)
かけました。一
列
(
れつ
)
になって
規則正
(
きそくただ
)
しく進んで行きます。これくらいきちんとして出かければ、
申
(
もう
)
し
分
(
ぶん
)
はありません。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「これは
申
(
もう
)
し上げられませぬ。てまえのかってな
用事
(
ようじ
)
をたしにでかけたのです。どうもほかの
時刻
(
じこく
)
では、つごうがわるいものですから。」
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
折角
(
せっかく
)
の
御親切
(
ごしんせつ
)
でおますが、いったんお
返
(
かえ
)
ししょうと、
持
(
も
)
って
参
(
さん
)
じましたこの
帯
(
おび
)
、また
拝借
(
はいしゃく
)
させて
頂
(
いただ
)
くとしましても、
今夜
(
こんや
)
はお
返
(
かえ
)
し
申
(
もう
)
します
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そこで、
外國人
(
ぐわいこくじん
)
が
吾等
(
われら
)
の
立去
(
たちさ
)
つた
後
(
あと
)
で、
此
(
この
)
島
(
しま
)
へ
上陸
(
じやうりく
)
して、
此處
(
こゝ
)
は
自分
(
じぶん
)
が、
第一
(
だいいち
)
に
發見
(
はつけん
)
した
島
(
しま
)
だなんかと、
管
(
くだ
)
を
卷
(
ま
)
ひたつて
無益
(
だめ
)
と
申
(
もう
)
すのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
実
(
じつ
)
を
申
(
もう
)
すと
私
(
わたし
)
も
疑
(
うたが
)
っているのです。しかしもっとも、
私
(
わたくし
)
は
或時
(
あるとき
)
は
死
(
し
)
なん
者
(
もの
)
のような
感
(
かんじ
)
もするですがな。それは
時時
(
ときどき
)
こう
思
(
おも
)
うことがあるです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そこでひとりの男が
総代
(
そうだい
)
となって、王様の住んでいられる
宮殿
(
きゅうでん
)
へまいりました。そして、王様にこう
申
(
もう
)
し上げたんです。
巨男の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「一つ
皮肉
(
ひにく
)
に、せんだって使者にまじってきた、
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
をたずねて、
一晩
(
ひとばん
)
泊
(
と
)
めてくれと
申
(
もう
)
しこんで見ようじゃないか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あたしは二日まえに、ちゃんと
申
(
もう
)
したはずですわ。これいじょうお金を送ってくるのなんか
待
(
ま
)
っていられないんです。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
じや、
申
(
もう
)
しますわ。あたしは
女手
(
おんなで
)
一
(
ひと
)
つで、
青流亭
(
せいりゅうてい
)
を
切廻
(
きりまわ
)
していますからね、
人
(
ひと
)
には
言
(
い
)
えぬ
苦労
(
くろう
)
もあるんですよ。ハッキリいうと、パトロンがあります。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
わたくしは星野ニャン子と
申
(
もう
)
します 地球の
猫
(
ねこ
)
の
女
(
をんな
)
の子であります 仕事は
悪
(
わる
)
い
鼠
(
ねずみ
)
を
喰
(
た
)
べたり 追つたりいたします
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
同時に、今まで世間に向って、積極的に好意と親切を要求する勇気を
有
(
も
)
たなかった彼は、突然この主人の
申
(
もう
)
し
出
(
いで
)
に逢って少しまごつくくらい驚ろいた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
神
(
かみ
)
さまがそとにでかけていらっしゃるあいだは、だれもなかにいれてはいけないとお
申
(
もう
)
しつけをうけているのだ。
天国へいった仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
面白
(
おもしろ
)
げなる
顔色
(
がんしよく
)
の
千番
(
せんばん
)
に一番
捜
(
さが
)
すにも
兼合
(
かねあひ
)
と
申
(
もう
)
すやらの
始末
(
しまつ
)
なりしに
候
(
そろ
)
度々
(
たび/″\
)
の
実験
(
じつけん
)
なれば
理窟
(
りくつ
)
は
申
(
まう
)
さず、今も
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
愈々
(
いよ/\
)
益々
(
ます/\
)
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
ドゥチコフは、シューラ・ドリーニンが
外套室
(
がいとうしつ
)
で、人の
外套
(
がいとう
)
のポケットを
探
(
さぐ
)
っているのを、自分の目で見たと
申
(
もう
)
し
立
(
た
)
てた。シューラは
生徒監
(
せいとかん
)
の
部屋
(
へや
)
へ
呼
(
よ
)
ばれた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
おまえも知ってのとおり、花世は
甲子
(
きのえね
)
の年の生れ、大黒様の
申
(
もう
)
し
子
(
ご
)
のようなやつだから、それで、こうして、いくぶんの義理をたてておる。これだけは見のがしてくれ
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
申
(
もう
)
し。お寒うはござりませぬか」笛を置いた若衆の左の手が、
仰向
(
あおむ
)
けになっている甘利の左の胸を軽く
押
(
おさ
)
えた。ちょうど
浅葱色
(
あさぎいろ
)
の
袷
(
あわせ
)
に
紋
(
もん
)
の染め
抜
(
ぬ
)
いてある辺である。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
蓋原文は
言語
(
ことば
)
に近く訳文は
言語
(
ことば
)
に遠ければなり、又本多作左が旅中家に送りし文に曰く「一
筆
(
ぴつ
)
申
(
もう
)
す火の
用心
(
ようじん
)
、
阿仙
(
おせん
)
泣
(
なか
)
すな、
馬
(
うま
)
肥
(
こや
)
せ」と火を
警
(
いまし
)
むるは家を
護
(
まも
)
る第一
緊要的
(
きんようてき
)
の事
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
関東煮屋をやると聴いて種吉は、「
海老
(
えび
)
でも
烏賊
(
いか
)
でも天婦羅ならわいに任しとくなはれ」と手伝いの意を
申
(
もう
)
し
出
(
い
)
でたが、柳吉は、「小鉢物はやりまっけど、天婦羅は出しまへん」
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
帝、我を
奈何
(
いかん
)
せんとするぞや、と問いたもう。震
対
(
こた
)
えて、君は
御心
(
みこころ
)
のまゝにおわせ、臣はみずから処する有らんと
申
(
もう
)
す。人生の悲しきに堪えずや有りけん、
其
(
その
)
夜
(
よ
)
駅亭にみずから
縊
(
くび
)
れて死しぬ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「静まれ、
無体
(
むたい
)
なことを
為
(
し
)
申
(
もう
)
す
勿
(
な
)
。」
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
もの
申
(
もう
)
の声に物
着
(
き
)
る暑さかな
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
魔法使
(
まほうつか
)
いは、
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
の
前
(
まえ
)
にいって、おなじように
祈
(
いの
)
りをささげました。
花
(
はな
)
は、
魔法使
(
まほうつか
)
いを
通
(
とお
)
して、
王
(
おう
)
さまにお
答
(
こた
)
え
申
(
もう
)
しあげました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その時
向
(
む
)
こうのにわとこの
陰
(
かげ
)
からりすが五
疋
(
ひき
)
ちょろちょろ出て
参
(
まい
)
りました。そしてホモイの前にぴょこぴょこ頭を下げて
申
(
もう
)
しました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一
(
ひ
)
と
口
(
くち
)
に
申
(
もう
)
したらその
時分
(
じぶん
)
の
私
(
わたくし
)
は、
消
(
き
)
えかかった
青松葉
(
あおまつば
)
の
火
(
ひ
)
が、プスプスと
白
(
しろ
)
い
煙
(
けむり
)
を
立
(
たて
)
て
燻
(
くすぶ
)
っているような
塩梅
(
あんばい
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それで
夫婦
(
ふうふ
)
は
朝夕
(
あさゆう
)
長谷
(
はせ
)
の
観音
(
かんのん
)
さまにお
祈
(
いの
)
りをして、どうぞ
一人
(
ひとり
)
子供
(
こども
)
をおさずけ
下
(
くだ
)
さいましといって、それはねっしんにお
願
(
ねが
)
い
申
(
もう
)
しました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『
其事
(
そのこと
)
は
此
(
この
)
虎髯
(
ひげ
)
がお
話
(
はなし
)
申
(
もう
)
すのが
順當
(
じゆんたう
)
でせう。』と
不意
(
ふゐ
)
に
室内
(
しつない
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んで
來
(
き
)
たのは、
例
(
れい
)
の
磊落
(
らいらく
)
なる
虎髯大尉
(
こぜんたいゐ
)
、
本名
(
ほんめい
)
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
打明
(
うちあ
)
けて
申
(
もう
)
しますとな、エウゲニイ、フェオドロイチもう
私
(
わたくし
)
は
疾
(
と
)
うからこんなことになりはせんかと
思
(
おも
)
っていましたのさ。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
お
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だが、またあらためて、
会
(
あ
)
ってやっておもらい
申
(
もう
)
すより、
仕方
(
しかた
)
がないじゃなかろうかと、
実
(
じつ
)
は
心配
(
しんぱい
)
している
訳
(
わけ
)
だが。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
いや、せっかくよい
心
(
こころ
)
で、そうして
届
(
とど
)
けに
来
(
き
)
たのを、
変
(
へん
)
なことを
申
(
もう
)
してすまなかった。いや、わしは
役目
(
やくめ
)
がら、
人
(
ひと
)
を
疑
(
うたが
)
うくせになっているのじゃ。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
旅程にかけては、万事私の思いのままになっている兄さんが、なぜその時に限って断然私の
申
(
もう
)
し
出
(
いで
)
を拒絶したものか、私にはとんと解りませんでした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
増山
(
ますやま
)
さん(となりの主人)いやはやまことに
面目
(
めんぼく
)
もないしだいで、なんとも
申
(
もう
)
しあげようもありません」
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
オンドリは、この
申
(
もう
)
し
出
(
で
)
がたいへん気にいりました。それで、こんどは、四ひきそろってでかけました。
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
遠路
(
えんろ
)
浜松城
(
はままつじょう
)
からおこしのお使者、ごくろうです。福島市松ご
案内
(
あんない
)
申
(
もう
)
しあげる。こちらへ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ほんとうに、海の旅をするのには、
申
(
もう
)
しぶんのないお天気でした。ただ、ひとつ、
残念
(
ざんねん
)
なのは、空がすっかり晴れわたっていないので、灰色のうす
絹
(
ぎぬ
)
をひいたようになっていることでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
用件
(
ようけん
)
は……それは
申
(
もう
)
せませんわ。ぜつたいにあたし、
申
(
もう
)
しませんから」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
其処へ移ってからなお二三日は、殿はまだそれをお知りになった様子もなかった。ようやく五六日立ってから、「どうしておれに知らせてくれなかったのだ」と御文を
申
(
もう
)
し
訣
(
わけ
)
のように寄こされた。
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「お客さま、ちょっとうかがわせておもらい
申
(
もう
)
してえだが——」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「
申
(
もう
)
し上げます。
如来正※知
(
にょらいしょうへんち
)
はあしたの朝の七時ごろヒームキャの
河
(
かわ
)
をおわたりになってこの町にいらっしゃるそうでございます」
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして、まれには、
結婚
(
けっこん
)
を
申
(
もう
)
し
込
(
こ
)
んでくるものもありましたけれど、四
人
(
にん
)
は、けっして、それらの
人
(
ひと
)
たちには、
取
(
と
)
り
合
(
あ
)
いませんでした。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おやおや、それはお
困
(
こま
)
りだろう。だがごらんのとおり
原中
(
はらなか
)
の一
軒家
(
けんや
)
で、せっかくお
泊
(
と
)
め
申
(
もう
)
しても、
着
(
き
)
てねる
布団
(
ふとん
)
一
枚
(
まい
)
もありませんよ。」
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
口頭
(
くちさき
)
ですっかり
悟
(
さと
)
ったようなことを
申
(
もう
)
すのは
何
(
なん
)
でもありませぬが、
実地
(
じっち
)
に
当
(
あた
)
って
見
(
み
)
ると
思
(
おも
)
いの
外
(
ほか
)
に
心
(
こころ
)
の
垢
(
あか
)
の
多
(
おお
)
いのが
人間
(
にんげん
)
の
常
(
つね
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
もし、
若旦那
(
わかだんな
)
。
悪
(
わる
)
いこたァ
申
(
もう
)
しやせん。お
前
(
まえ
)
さんが、
鯱鉾立
(
しゃっちょこだち
)
をしてお
喜
(
よろこ
)
びなさる、うれしい
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いてめえりやしたんで。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わたくし
)
は
父
(
ちち
)
には
酷
(
ひど
)
く
仕置
(
しおき
)
をされました。
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
は
極
(
ご
)
く
苛酷
(
かこく
)
な
官員
(
かんいん
)
であったのです。が、
貴方
(
あなた
)
のことを
申
(
もう
)
して
見
(
み
)
ましょうかな。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“申”の解説
申(さる、しん)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第9番目に数えられる。
前は未、次は酉である。
(出典:Wikipedia)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
“申”を含む語句
申出
申候
申上
申合
申聞
申付
申刻
可申
申込
申分
申立
申渡
申開
見申
申来
申訳
庚申
不申
申兼
可申上
...