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申
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まをす
ふりがな文庫
“
申
(
まをす
)” の例文
何故
(
なぜ
)
でもいけませぬ、
私
(
わたし
)
は
我
(
わが
)
まゝ
故
(
ゆゑ
)
、
申
(
まをす
)
まいと
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
は
何
(
ど
)
うしても
嫌
(
い
)
やでござんすとて、ついと
立
(
た
)
つて
椽
(
ゑん
)
がはへ
出
(
いづ
)
るに、
雲
(
くも
)
なき
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
かげ
凉
(
すゞ
)
しく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ねふか(根深)ければ
葉
(
は
)
かれず、いづみ(泉)
玉
(
たま
)
あれば水たえずと
申
(
まをす
)
やうに、
御信念
(
ごしんねん
)
のねのふかくいさぎよき
玉
(
たま
)
の、心のうちにわたらせ給歟、たうとし、たうとし。恐々。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
考へとつ追つ相談なし居たるに或日
此家
(
このや
)
の
手代
(
てだい
)
來
(
きた
)
り決して御催促を
申
(
まをす
)
譯
(
わけ
)
には是なく候へども
最早
(
もはや
)
暫時
(
しばらく
)
の御逗留ゆゑ
御旅籠
(
おはたご
)
も
餘程
(
よほど
)
溜
(
たま
)
りしにより少々にても御拂ひ下さるべきや又は後藤樣の御歸りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
はゞかりながら
御鼻
(
おんばな
)
の
下
(
した
)
なが/\と
見
(
み
)
えさせ
玉
(
たま
)
へば、そんじよ
其處
(
そこ
)
らに
夫
(
そ
)
れ
大
(
たい
)
した
御男子樣
(
ごなんしさま
)
とて、
分厘
(
ふんりん
)
の
價値
(
ねうち
)
も
無
(
な
)
しと、
辻
(
つぢ
)
に
立
(
た
)
ちて
御慮外
(
ごりよぐわい
)
を
申
(
まをす
)
もありけり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見
(
み
)
たしと
思
(
おも
)
はゞ
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
毎
(
ごと
)
の
芝居
(
しばゐ
)
行
(
ゆ
)
きも
誰
(
た
)
れかは
苦情
(
くぜう
)
を
申
(
まをす
)
べき、
花見
(
はなみ
)
、
月見
(
つきみ
)
に
旦那
(
だんな
)
さま
催
(
もよほ
)
し
立
(
た
)
てゝ、
共
(
とも
)
に
連
(
つ
)
らぬる
袖
(
そで
)
を
樂
(
たの
)
しみ、お
歸
(
かへ
)
りの
遲
(
おそ
)
き
時
(
とき
)
は
何處
(
どこ
)
までも
電話
(
でんわ
)
をかけて、
夜
(
よる
)
は
更
(
ふ
)
くるとも
寐給
(
ねたま
)
はず
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
申
(
まをす
)
まいと思ふ時はどうしても嫌やでござんすとて、ついと立つて
椽
(
えん
)
がはへ
出
(
いづ
)
るに、雲なき空の月かげ涼しく、見おろす町にからころと
駒下駄
(
こまげた
)
の音さして
行
(
ゆき
)
かふ人のかげ
分明
(
あきらか
)
なり、結城さんと呼ぶに
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
踊
(
おど
)
りに
妙
(
みやう
)
を
得
(
ゑ
)
し
雪
(
ゆき
)
といふ
美形
(
びけい
)
、
唯今
(
たゞいま
)
のお
座敷
(
ざしき
)
にてお
米
(
こめ
)
のなります
木
(
き
)
はと
至極
(
しごく
)
あどけなき
事
(
こと
)
は
申
(
まをす
)
とも、もとは
此所
(
こゝ
)
の
卷帶黨
(
まきおびづれ
)
にて
花
(
はな
)
がるたの
内職
(
ないしよく
)
せしものなり、
評判
(
ひやうばん
)
は
其頃
(
そのころ
)
に
高
(
たか
)
く
去
(
さ
)
るもの
日々
(
ひゞ
)
に
踈
(
うと
)
ければ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“申”の解説
申(さる、しん)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第9番目に数えられる。
前は未、次は酉である。
(出典:Wikipedia)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
“申”を含む語句
申出
申候
申上
申合
申聞
申付
申刻
可申
申込
申分
申立
申渡
申開
見申
申来
申訳
庚申
不申
申兼
可申上
...