トップ
>
申
>
まう
ふりがな文庫
“
申
(
まう
)” の例文
実
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
きました、
彼
(
あ
)
んなお
丈夫
(
ぢやうぶ
)
さまなお
方
(
かた
)
が
何
(
ど
)
うして
御死去
(
おなくな
)
りになつたかと
云
(
い
)
つて、
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
も
宜
(
よろ
)
しう
申
(
まう
)
しました、
嚥
(
さぞ
)
お
力落
(
ちからおと
)
しで……。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
サア、
皆
(
みな
)
の
水兵
(
ものども
)
出
(
で
)
た/\、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
のお
皈
(
かへ
)
りだよ、それに、
珍
(
めづ
)
らしい
賓人
(
おきやくさん
)
と、
可愛
(
かあい
)
らしい
少年
(
せうねん
)
とが
御坐
(
ござ
)
つた、
早
(
はや
)
く
出
(
で
)
て
御挨拶
(
ごあいさつ
)
申
(
まう
)
せ/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
けれども
貴殿
(
あなた
)
がそういふことを
申
(
まう
)
されるのも
要之
(
つまり
)
、
僕
(
ぼく
)
が一の
小
(
ちひ
)
さな
小學校
(
せうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
であることを
誇
(
ほこ
)
るとか、
感謝
(
かんしや
)
するとか
言
(
い
)
ふのは
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
カピ妻 はい、
申
(
まう
)
しましたなれど、
有難
(
ありがた
)
うはござりますが、
望
(
のぞ
)
まぬと
言
(
い
)
うてゐます。
阿呆
(
あはう
)
めは
墓
(
はか
)
へ
嫁入
(
よめいり
)
したがようござります!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
面白
(
おもしろ
)
げなる
顔色
(
がんしよく
)
の
千番
(
せんばん
)
に一番
捜
(
さが
)
すにも
兼合
(
かねあひ
)
と
申
(
もう
)
すやらの
始末
(
しまつ
)
なりしに
候
(
そろ
)
度々
(
たび/″\
)
の
実験
(
じつけん
)
なれば
理窟
(
りくつ
)
は
申
(
まう
)
さず、今も
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
愈々
(
いよ/\
)
益々
(
ます/\
)
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
しかし
良人
(
おっと
)
は
私
(
わたくし
)
よりも
先
(
さ
)
きに
歿
(
なく
)
なって
居
(
お
)
り、それに
又
(
また
)
神
(
かみ
)
さまが、
時節
(
じせつ
)
が
来
(
く
)
れば
逢
(
あ
)
わしてもやると
申
(
まう
)
されましたので、そちらの
方
(
ほう
)
の
断念
(
あきらめ
)
は
割合
(
わりあい
)
早
(
はや
)
くつきました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今
(
いま
)
濱田
(
ハマダ
)
宮本
(
ミヤモト
)
兩先生
(
りようせんせい
)
の
御話
(
おはなし
)
に
就
(
つい
)
て、
私
(
わたくし
)
が
已徃
(
きおう
)
に
於
(
おい
)
て
感
(
かん
)
じましたる
事
(
こと
)
を
一寸
(
ちよつと
)
貴方所
(
あなたがた
)
に
申
(
まう
)
し
上
(
あ
)
げましたのです。
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
以前
(
いぜん
)
猫
(
ねこ
)
を
飼
(
か
)
つて、
不潔
(
ふけつ
)
なものを
吐
(
は
)
かれて
困
(
こま
)
つたばかりか、
臺所
(
だいどころ
)
を
荒
(
あ
)
らしたといふので
近所
(
きんじよ
)
から
抗議
(
かうぎ
)
を
申
(
まう
)
し
込
(
こ
)
まれて、ために
面倒
(
めんどう
)
な
外交關係
(
がいかうかんけい
)
を
起
(
おこ
)
したことがあつてから
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
さうすれば
自然
(
しぜん
)
あの
方
(
かた
)
のお
名前
(
なまへ
)
にも
傷
(
きず
)
のつくことでございますから、
船
(
ふね
)
にお
乗
(
の
)
りになるまで、
我慢
(
がまん
)
してゐた
方
(
はう
)
が、
双方
(
さうはう
)
の
利益
(
りえき
)
だらうと、
兄
(
あに
)
もさう
申
(
まう
)
しますものですから。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
霞
(
かすみ
)
に
千鳥
(
ちどり
)
などゝ
奇麗事
(
きれいごと
)
では
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひませぬほどに、
手短
(
てみぢ
)
かに
申
(
まう
)
さうなら
提燈
(
てうちん
)
に
釣鐘
(
つりがね
)
、
大分
(
だいぶ
)
其處
(
そこ
)
に
隔
(
へだ
)
てが
御座
(
ござ
)
りまするけれど、
戀
(
こひ
)
に
上下
(
じやうげ
)
の
無
(
な
)
い
物
(
もの
)
なれば、まあ
出來
(
でき
)
たと
思
(
おぼ
)
しめしますか
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
拜謁
(
はいえつ
)
申
(
まう
)
して
駿馬
(
しゆんめ
)
を
奉
(
たてまつ
)
らん
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
日
(
ひ
)
の
前
(
まへ
)
申
(
まう
)
し、
鈴蘭
(
すずらん
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
「
何
(
ど
)
うしたんです、
何
(
なに
)
か
急
(
きふ
)
の
御用
(
ごよう
)
ですか」「いや、
改
(
あらた
)
まつてお聞き
申
(
まう
)
したいのだが、お
前
(
まへ
)
は
塩原
(
しほばら
)
といふ
炭問屋
(
すみどんや
)
へ
嫁
(
よめ
)
になつた事が
有
(
あ
)
るさうだ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
モンタギュー、
其方
(
そち
)
は、
此
(
この
)
午後
(
ひるご
)
に、
尚
(
な
)
ほ
申
(
まう
)
し
聞
(
き
)
かすこともあれば、
裁判所
(
さいばんしょ
)
フリータウンへ
參向
(
さんかう
)
せい。
更
(
あらた
)
めて
申
(
まう
)
すぞ、
命
(
いのち
)
が
惜
(
を
)
しくば、
皆
(
みな
)
立退
(
たちさ
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
實
(
じつ
)
は
先刻
(
せんこく
)
急
(
きふ
)
に
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つて、
此
(
この
)
兵曹
(
へいそう
)
と
共
(
とも
)
に
遊獵
(
いうれう
)
に
出
(
で
)
たのが、
天幸
(
てんこう
)
にも
君等
(
きみら
)
をお
助
(
たす
)
け
申
(
まう
)
す
事
(
こと
)
になつたのです。』と
言
(
い
)
ひながら、
大空
(
おほぞら
)
を
仰
(
あほ
)
ぎ
見
(
み
)
て。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
斯
(
か
)
う
申
(
まう
)
すと、
諸君
(
しよくん
)
は
妙
(
めう
)
にお
取
(
とり
)
になるかも
知
(
し
)
れませんが、
僕
(
ぼく
)
はこれでも
窃
(
ひそ
)
かに
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
出身
(
しゆつしん
)
といふことを
誇
(
ほこ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのです。
又
(
ま
)
た
心
(
こゝろ
)
から
感謝
(
かんしや
)
して
居
(
ゐ
)
るので
御座
(
ござ
)
います。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其時
(
そのとき
)
村
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
一人
(
ひとり
)
の
老人
(
としより
)
がありまして、
其塲
(
そのば
)
に
驅
(
か
)
け
付
(
つ
)
けて
參
(
まい
)
り、
錢
(
おあし
)
を
呑
(
の
)
んだと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
を
聞
(
きい
)
たが
就
(
つい
)
ては、
私
(
わたくし
)
が
實驗
(
じつけん
)
があるから、
其
(
そ
)
れをば
何卒
(
どうぞ
)
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れ、
其法
(
そのはう
)
と
申
(
まう
)
すは
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
妹
(
いもうと
)
も
自分
(
じぶん
)
のした
事
(
こと
)
でございますから、
余
(
あま
)
り
露骨
(
ろこつ
)
には
申
(
まう
)
しませんですけれど、
駈
(
か
)
けこんでまゐりました
時
(
とき
)
の、
顔
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
といふのはございませんでした。
息
(
いき
)
も
切
(
き
)
れさうに
弱
(
よわ
)
つてをりました。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そんなことを
申
(
まう
)
されると、
尚更
(
なおさら
)
談話
(
はなし
)
がし
難
(
にく
)
くなって
了
(
しま
)
います。
修行未熟
(
しゅぎょうみじゅく
)
な、
若
(
わか
)
い
夫婦
(
ふうふ
)
の
幽界
(
ゆうかい
)
に
於
(
お
)
ける
初
(
はじ
)
めての
会合
(
かいごう
)
——とても
他人
(
ひと
)
さまに
吹聴
(
ふいちょう
)
するほど
立派
(
りっぱ
)
なものでないに
決
(
きま
)
って
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
申
(
まう
)
し
請
(
こ
)
はゞやと
存
(
ぞん
)
じ
侯
(
さふらふ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
華魁
(
おいらん
)
ですかどうもまことにお
見受
(
みう
)
け
申
(
まう
)
したお
方
(
かた
)
だと
存
(
ぞん
)
じましたが、
只今
(
たゞいま
)
はお一人ですか。女「いえ
配偶者
(
つれあひ
)
があるんですよ。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
理屈
(
りくつ
)
を
申
(
まう
)
すぢやありません、
私
(
わたくし
)
の
越權
(
えつけん
)
は
私
(
わたくし
)
が
責任
(
せきにん
)
を
負
(
お
)
ひます。
貴下
(
あなた
)
は
信
(
しん
)
じませんか、
今
(
いま
)
現
(
げん
)
に
難破船
(
なんぱせん
)
が
救助
(
きゆうじよ
)
を
求
(
もとめ
)
て
居
(
を
)
るのを。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
チッバ
俺
(
おれ
)
に
附着
(
くッつ
)
いて
來
(
こ
)
う、
彼奴等
(
きゃつら
)
と
談
(
だん
)
じてくれう。……(ベンヺーリオーらに)
諸氏
(
かた/″\
)
、
機嫌
(
きげん
)
よう。一
言
(
ごん
)
申
(
まう
)
したうござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
夫
(
そ
)
れが
爲
(
た
)
めに
大邊
(
たいへん
)
危險
(
きけん
)
が
有
(
あ
)
るとの
事
(
こと
)
ですが、
私
(
わたくし
)
が
田舍
(
いなか
)
に
居
(
お
)
りまする
時分
(
じぶん
)
、
之
(
これ
)
れに
就
(
つい
)
て
實見
(
じつけん
)
した
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
りますから、
夫
(
そ
)
れをば
申
(
まう
)
し
上
(
あ
)
げ
樣
(
よう
)
と
存
(
ぞん
)
じます、
夫
(
そ
)
れは二
歳
(
さい
)
斗
(
ばか
)
りの
子供
(
こども
)
が
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
諸君
(
しよくん
)
がお
聽下
(
きゝくだ
)
さるなら
申
(
まう
)
します、
強
(
しひ
)
ては
申
(
まう
)
しません。
餘
(
あま
)
り
面白
(
おもし
)
ろい
話
(
はなし
)
ではないのですから。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
お
話
(
はなし
)
は
後
(
あと
)
でするから、
少
(
すこ
)
し
寝
(
ね
)
かしてくれと
申
(
まう
)
しますので、そつとしておきました。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
私達
(
わたくしたち
)
の
世界
(
せかい
)
にはなかなか
人間
(
にんげん
)
に
知
(
し
)
られない、
大
(
おお
)
きな
苦労
(
くろう
)
があることをよく
覚
(
おぼ
)
えていてもらいます。それがだんだん
判
(
わか
)
ってくれば、
現世
(
げんせ
)
の
人間
(
にんげん
)
もあまり
我侭
(
わがまま
)
を
申
(
まう
)
さぬようになりましょう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一グラムとは一
匁
(
もんめ
)
と
申
(
まう
)
して三
分
(
ぶ
)
ゲレンとは三
割
(
わり
)
にして
硝盃
(
コツプ
)
に三十
滴
(
てき
)
が
半
(
はん
)
ゲレンぢやが、見て
居
(
を
)
れ
斯
(
か
)
ういふ
工合
(
ぐあい
)
にするのだ。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誠に
静
(
しづ
)
まり
返
(
かへ
)
つて
兵士
(
へいし
)
ばかりでは無い馬までも
静
(
しづか
)
にしなければいかないと
申
(
まう
)
す
処
(
ところ
)
が、馬は
畜生
(
ちくしやう
)
の事で誠に心ない物でございますから、
焦
(
じれ
)
つたがり
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ムヽー、
彼
(
あれ
)
だけの
手当
(
てあて
)
に
及
(
およ
)
んでも息が出んと
申
(
まう
)
せば
最早
(
もはや
)
全
(
まつた
)
く
命数
(
めいすう
)
が
尽
(
つ
)
きたのかも知れぬて、
何
(
ど
)
うしても
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
かぬか。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
実
(
じつ
)
に
此
(
この
)
音色
(
ねいろ
)
を
蓄
(
たくは
)
へて
置
(
お
)
く
等
(
など
)
といふは、
不思議
(
ふしぎ
)
と
申
(
まう
)
すも
余
(
あまり
)
あることでござりまする。
殊
(
こと
)
に親、
良人
(
をつと
)
、
誰
(
たれ
)
に
拘
(
かゝは
)
らず
遺言
(
ゆゐごん
)
抔
(
など
)
を
蓄
(
たくは
)
へて
置
(
お
)
いたら
妙
(
めう
)
でござりませう。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其
(
そ
)
の
中
(
うち
)
に
追々
(
おひ/\
)
お
通
(
とほ
)
りになります、向うに
列
(
なら
)
んで
居
(
を
)
りまするは、
近衛兵
(
このゑへい
)
と
申
(
まう
)
す事でございますが、
私
(
わたくし
)
どもには
解
(
わか
)
りませんが、
兵隊
(
へいたい
)
さんが
整列
(
せいれつ
)
して
居
(
を
)
ります。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
斯
(
か
)
ういふお
慈悲
(
なさけ
)
深
(
ぶか
)
い
旦那様
(
だんなさま
)
がおありなさるから、
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
を
無宿者
(
やどなし
)
に
下
(
くだ
)
されるのだ、お
礼
(
れい
)
を
申
(
まう
)
して
戴
(
いたゞ
)
けよ、お
膳
(
ぜん
)
で
戴
(
いたゞ
)
くことは、
最
(
も
)
う
汝
(
きさま
)
生涯
(
しやうがい
)
出来
(
でき
)
ないぞ。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
イヤ
先日
(
せんじつ
)
は
癇
(
かん
)
が
起
(
た
)
つて
居
(
を
)
つた
処
(
ところ
)
へ、
其方
(
そのはう
)
が
逆
(
さか
)
らつたものだから、
詰
(
つま
)
らん事を
申
(
まう
)
して気の毒に
心得
(
こゝろえ
)
、
出牢
(
しゆつらう
)
をさした、
其方
(
そのはう
)
が
入牢中
(
じゆらうちう
)
に一
詩
(
し
)
作つたから見て
呉
(
く
)
れ。シ
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
頼
(
たの
)
う
申
(
まう
)
します。坊「ドーレ。金「
何卒
(
どうぞ
)
これを。坊「ア、
成程
(
なるほど
)
、
難渋寺
(
なんじふじ
)
かへ、
宜
(
よろ
)
しい、
此方
(
こちら
)
へ。金「それで
此
(
この
)
並焼
(
なみやき
)
はお
幾
(
いく
)
らでげす。坊「
並焼
(
なみやき
)
は一
歩
(
ぶ
)
と二百だね。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
拙
(
まづ
)
い
巧
(
うま
)
いと
申
(
まう
)
すは二の
段
(
だん
)
にいたしまして、
是
(
これ
)
は第一に詩といふものになつて
居
(
を
)
りません、
御承知
(
ごしようち
)
の
通
(
とほ
)
り、詩と
申
(
まう
)
しまするものは、必らず
韻
(
ゐん
)
をふまなければならず
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
中々
(
なか/\
)
うまいね……エー
私
(
わたくし
)
は
書林
(
ほんや
)
から
使
(
つかひ
)
に
参
(
まゐ
)
りましたが、先生にこれは誠に
少々
(
せう/\
)
でございますが
差上
(
さしあ
)
げて
呉
(
く
)
れろと、主人に
斯様
(
かう
)
申
(
まう
)
されまして、
使
(
つかひ
)
に
罷
(
まか
)
り
出
(
い
)
でました。
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其頃
(
そのころ
)
諸侯方
(
しよこうがた
)
へ
召
(
め
)
され、
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
が
此位
(
このくらゐ
)
の
値打
(
ねうち
)
が有るといふ時は、
直
(
ぢき
)
に
其
(
そ
)
の
代物
(
しろもの
)
を見ずに
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
が
申
(
まう
)
しただけにお
買上
(
かひあげ
)
になつたと
云
(
い
)
ふし、
此人
(
このひと
)
は
大人
(
たいじん
)
でございますから
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是
(
これ
)
は
怪
(
け
)
しからん、
無礼至極
(
ぶれいしごく
)
の
奴
(
やつ
)
だ、
何
(
なん
)
と
心得
(
こゝろえ
)
て
居
(
を
)
る、
是
(
これ
)
ほどの
名作
(
めいさく
)
の詩を、詩になつて
居
(
を
)
らんとは
案外
(
あんぐわい
)
の
何
(
ど
)
うも
失敬
(
しつけい
)
な事を
申
(
まう
)
す
奴
(
やつ
)
だ、
其分
(
そのぶん
)
には
捨置
(
すてお
)
かん、
入牢
(
じゆらう
)
申附
(
まうしつ
)
ける。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アヽ
予
(
よ
)
は
華族
(
くわぞく
)
の
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れたが、
如何
(
いか
)
に
太平
(
たいへい
)
の
御代
(
みよ
)
とは
申
(
まう
)
せども、手を
袖
(
そで
)
にして遊んで
居
(
を
)
つては
済
(
す
)
まぬ、え
我
(
わが
)
先祖
(
せんぞ
)
は
千軍萬馬
(
せんぐんばんば
)
の
中
(
なか
)
を
往来
(
わうらい
)
いたし、
君
(
きみ
)
の
御馬前
(
ごばぜん
)
にて
血烟
(
ちけむり
)
を
揚
(
あ
)
げ
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アヽ
左様
(
さやう
)
か、もそツとぞんざいに
云
(
い
)
つても
宜
(
よろ
)
しいと
申
(
まう
)
すのか。侍「いえ、ぞんざいと
申
(
まう
)
す
訳
(
わけ
)
は
有
(
あ
)
りませんが……。殿「
何
(
ど
)
うぢや月は/\。侍「
冴
(
さ
)
えわたりまして
御座
(
ござ
)
ります。 ...
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
梅廼屋
(
うめのや
)
は前にも
申
(
まう
)
しました
通
(
とほ
)
り、
落語家
(
らくごか
)
一
統
(
とう
)
の
寄合茶屋
(
よりあひぢやや
)
で、
殊
(
こと
)
に
当時
(
たうじ
)
私
(
わたくし
)
は
落語家
(
らくごか
)
の
頭取
(
とうどり
)
をして
居
(
を
)
りましたから、
為
(
ため
)
になるお客と思ひもしまいが、
早速
(
さつそく
)
其車
(
そのくるま
)
で
来
(
き
)
てくれました。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是
(
これ
)
は
前
(
まへ
)
にも
申
(
まう
)
しました
通
(
とほ
)
り、
狂歌師
(
きやうかし
)
が
寄
(
よ
)
つて
狂歌
(
きやうか
)
の
開
(
ひらき
)
をいたす時、
何
(
なに
)
かお
互
(
たがひ
)
に
可笑
(
をか
)
しい話でもして、ワツと笑ふ
方
(
はう
)
が
宜
(
よ
)
からうと
云
(
い
)
ふので、二三
囘
(
くわい
)
やつて見ると
頓
(
とん
)
だ
面白
(
おもしろ
)
いから
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アノお隣で、
何
(
なん
)
の
釘
(
くぎ
)
を打つんだと
申
(
まう
)
しますから、
蚊帳
(
かや
)
の
釣手
(
つりて
)
を打つんですから
鉄釘
(
かなくぎ
)
で
御座
(
ござ
)
いませうと
申
(
まう
)
しましたら、
鉄
(
かね
)
と
鉄
(
かね
)
との
摺
(
す
)
れ
合
(
あ
)
ひで
金槌
(
かなづち
)
が
減
(
へ
)
るから
貸
(
か
)
せないと
申
(
まう
)
しました。
吝嗇家
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へえ、
宜
(
よろ
)
しうございます。先「エー
御免下
(
ごめんくだ
)
さい、お
頼
(
たの
)
み
申
(
まうし
)
ます。ト
斯
(
か
)
う
静
(
しづか
)
に
開戸
(
ひらきど
)
を
開
(
あ
)
けなければ
往
(
いか
)
ない。小「へえー。先「エーお
頼
(
たの
)
み
申
(
まう
)
します/\。
小僧
(
こぞう
)
は、ツト
椅子
(
いす
)
を
離
(
はな
)
れて小 ...
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
マア
続
(
つゞ
)
いた事は西洋のお話もいたしましたが、まだ
落話
(
おとしばなし
)
はいたしませんと
申
(
まう
)
したら、
落話
(
おとしばなし
)
で
極
(
ごく
)
面白
(
おもしろ
)
い事があるから一
席
(
せき
)
教
(
をし
)
へて
上
(
あ
)
げようといふので、
教
(
をそ
)
はり
立
(
たて
)
のお話しでございます
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
えゝ
一席
(
いつせき
)
申上
(
まうしあ
)
げます、
明治
(
めいぢ
)
の
地獄
(
ぢごく
)
も新作と
申
(
まう
)
す
程
(
ほど
)
の事でもなく、
円朝
(
ゑんてう
)
が
先達
(
せんだつ
)
て
箱根
(
はこね
)
に
逗留中
(
とうりうちう
)
、
宗蓮寺
(
そうれんじ
)
で
地獄極楽
(
ぢごく/\らく
)
の
絵
(
ゑ
)
を見まして、それから
案
(
あん
)
じ
附
(
つ
)
きましたお
短
(
みじ
)
かい
落語
(
おとしばなし
)
でございますが
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五
色
(
しき
)
も
見分
(
みわけ
)
が
付
(
つ
)
きませんから、
心眼
(
しんがん
)
と
外題
(
げだい
)
を致しましたが、
大坂町
(
おほさかちやう
)
に
梅喜
(
ばいき
)
と
申
(
まう
)
す
針医
(
はりい
)
がございましたが、
療治
(
れうぢ
)
の
方
(
はう
)
は
極
(
ごく
)
下手
(
へた
)
で、病人に
針
(
はり
)
を打ちますと、それがためお
腹
(
なか
)
が痛くなつたり
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
処
(
ところ
)
で
数
(
かず
)
なりません
落語家社会
(
はなしかしやくわい
)
でも、三
遊
(
いう
)
社
(
しや
)
の
頭取
(
とうどり
)
円生
(
ゑんしやう
)
と
円遊
(
ゑんいう
)
の
申
(
まう
)
しまするには、
仮令
(
たとへ
)
落語家社会
(
はなしかしやくわい
)
でも、
何
(
ど
)
うか
総代
(
そうだい
)
として一名は
京都
(
きやうと
)
へ
上
(
のぼ
)
せまして、
御車
(
みくるま
)
を
拝
(
をが
)
ませたいものでござりますが
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
ういふ
訳
(
わけ
)
で
黄金餅
(
こがねもち
)
と
名
(
なづ
)
けたかと
申
(
まう
)
すに、
芝
(
しば
)
将監殿橋
(
しやうげんどのばし
)
の
際
(
きは
)
に
極貧
(
ごくひん
)
の者ばかりが
住
(
すん
)
で
居
(
ゐ
)
る
裏家
(
うらや
)
がござりまして
金山寺屋
(
きんざんじや
)
の
金兵衛
(
きんべゑ
)
と
申
(
まう
)
す者の
隣家
(
となり
)
に
居
(
ゐ
)
るのが
托鉢
(
たくはつ
)
に
出
(
で
)
る
坊
(
ばう
)
さんで
源八
(
げんぱち
)
と
申
(
まう
)
す者
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“申”の解説
申(さる、しん)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第9番目に数えられる。
前は未、次は酉である。
(出典:Wikipedia)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
“申”を含む語句
申出
申候
申上
申合
申聞
申付
申刻
可申
申込
申分
申立
申渡
申開
見申
申来
申訳
庚申
不申
申兼
可申上
...