いつ)” の例文
新字:
猶長庵に問ふ事ありすでに久八の申立る通りにて相違さうゐあるまじきに猶又小夜衣が申立の趣き彌々いよ/\以て相違有まじ此上にもちんいつはるやとひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こひ一方いつはうつよよく一方いつはうはきものとくはいつはり何方いづれすてられぬ花紅葉はなもみぢいろはなけれど松野まつのこゝあはれなり、りとて竹村たけむらきみさしき姿すがたおもえもしたれ、あさからぬ御志みこゝろざしかたじけなさよ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぞ極めける或日又々郡奉行伊藤半右衞門は傳吉を呼出し汝が何程いつはりても惡事は最早知れてあり其夜暗闇くらやみにて昌次郎とあらそひしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知たるかと時に取ては氣轉きてんの問條此方は聞も及ばざれど名高き奉行はこといつはりあらじとおもひしかば如何にもおほせの通りにて心得ゐるよし答へけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)