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僞
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にせ
ふりがな文庫
“
僞
(
にせ
)” の例文
新字:
偽
普通の
贋造
(
がんざう
)
小判は、銅脈か何んかに
僞
(
にせ
)
の極印を打つたもので、眞物の小判に、僞の極印を打つといふのは、一寸考へられない事です。
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
編者未だ
識別
(
しきべつ
)
すること
能
(
あた
)
ざれど
設
(
もし
)
果
(
はた
)
して
信
(
しん
)
ならしめば
吉宗
(
よしむね
)
ぬしが
賢明
(
けんめい
)
なるは
言計
(
いふばか
)
りもなく
僞
(
にせ
)
を
僞
(
にせ
)
として其の
惡
(
あく
)
を
訐
(
あば
)
き
奸
(
かん
)
を
鋤
(
すき
)
賊
(
ぞく
)
を
滅
(
めつ
)
するは之奉行職の
本分
(
ほんぶん
)
なれば
僞者
(
にせもの
)
の天一坊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
僞
(
にせ
)
狂人! 尋常に
斬
(
き
)
り込んで来いッ!」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
平次が八五郎に合圖をして、それを三味線堀に突き落さうとしたのは、
僞
(
にせ
)
の跛足を見破るため、左の頬を錢で打つたのは、僞眇足の眼を開かせるためでした。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見顯
(
みあらは
)
すは然のみ大功とは稱するに足ねど
眞
(
しん
)
の天一坊を
僞
(
にせ
)
として
能
(
よく
)
天下の爲に是を
滅
(
めつ
)
せしは
智術
(
ちじゆつ
)
萬人に越え
才學
(
さいがく
)
四海に並ぶ者なき忠相ぬしに有らざれば
誰人
(
たれびと
)
か能く
此機變
(
このきへん
)
を行なひ君を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「八、この野郎は容易に口を割るめえ。請人を
搜
(
さが
)
して、うんと絞つてみろ。どうせ所名前も
僞
(
にせ
)
だらう。本當の素姓が判つたら、親も女房子も皆な縛り上げて來い」
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
震
(
ふる
)
はしつゝ茲な恩知ず者め傳吉どのが留守中
何時
(
なんどき
)
の間にやら
不義
(
ふぎ
)
いたづら傳吉殿に此伯母が
何
(
なに
)
面目
(
めんぼく
)
のあるべきや思へば
憎
(
にく
)
き女めと人目
繕
(
つく
)
らう
僞
(
にせ
)
打擲
(
ちやうちやく
)
も是れ又見捨て置れねば又人々は
取押
(
とりおさ
)
へ彼是れ
騷動
(
さうどう
)
大方ならず時に憑司は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「三七郎が殺された上は、その下手人を搜し出して、その惡者が
僞
(
にせ
)
の娘と見極める外はございません」
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの孝行は
僞
(
にせ
)
の孝行さ。有太郎が縛られると、命乞ひでもすることか、有金をさらつてあの母親は姿を隱してしまつたぢやないか、どうせ本當の母親ぢやあるまい。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僞
(
にせ
)
八五郎に金を渡した親達も小娘に伴れて來て、一々首實驗をさせましたが、和吉も竹松も北六も僞八五郎ではなく、尚ほ念のために見せた、船頭の金助と、磯五郎の死顏にも
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半次はお糸の
惡企
(
わるだく
)
みを皆んな知つて居るから、それを種に強引に
口説
(
くど
)
いたことだらう。お糸は半次の口から事の露見を恐れて、
僞
(
にせ
)
の
遺書
(
かきおき
)
まで用意して半次を眠らせる氣になつた。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淺草で小さい荒物屋の店を出して居る
僞
(
にせ
)
の兩親のところで育ちましたが、今から一と月前、母親が病氣で死ぬとき、——これは一生言はないつもりだつたが、默つて死んでは
冥途
(
めいど
)
の
障
(
さは
)
り
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「去年の暮でございます。長目の刀を摺り上げて、
僞
(
にせ
)
の
銘
(
めい
)
まで切らせました」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
くり拔くと、
僞
(
にせ
)
の夜光石を包んだ手紙を、堂の中に放り込んでありましたよ
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「貫々を引きさへすれば、誰にでも
僞
(
にせ
)
の千兩箱とわかりますよ」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飛退く女の帶際を
猿臂
(
ゑんぴ
)
を延ばしてむんずと掴んだ
僞
(
にせ
)
家光。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さうだ、あの跛足は
僞
(
にせ
)
ぢやない」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの聾は
僞
(
にせ
)
ぢやないのか」
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僞
部首:⼈
14画
“僞”を含む語句
虚僞
僞筆
嘘僞
僞言
僞物
僞者
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...