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僞
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いつは
ふりがな文庫
“
僞
(
いつは
)” の例文
新字:
偽
僞
(
いつは
)
りでは
無
(
な
)
けれど
隱
(
か
)
くすとは
何
(
なに
)
を、デハ
私
(
わた
)
しから
申
(
まを
)
しませう
深山
(
みやま
)
がくれの
花
(
はな
)
のお
心
(
こゝろ
)
と
云
(
い
)
ひさして
莞爾
(
につこ
)
とすれば、アレ
笑
(
わら
)
ふては
云
(
い
)
はぬぞよ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
取出し見れば
最早
(
もはや
)
顏
(
かほ
)
に
劔難
(
けんなん
)
の
相
(
さう
)
顯
(
あらは
)
れたれば然ば明日は病氣と
僞
(
いつは
)
り供を除き
捕手
(
とりて
)
の向はぬ内に
切腹
(
せつぷく
)
すべしと
覺悟
(
かくご
)
を極め大膳の
許
(
もと
)
へ
使
(
つかひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我あきらかに汝に告げて、
福
(
さいはひ
)
なる魂は常に第一の
眞
(
まこと
)
に近くとゞまるがゆゑに
僞
(
いつは
)
るあたはずといへることあり 九四—九六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「嘘も
僞
(
いつは
)
りもありません。仲間の
參會
(
さんけえ
)
で、金杉橋の『喜の字』で飮んで、遲くなつてから、ブラブラ戻りました」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
惡
(
わる
)
く
僞
(
いつは
)
りを
申上
(
まをしあ
)
げると、
股
(
また
)
から
裂
(
さ
)
かれさうに
思
(
おも
)
つたので、おめ/\と
親
(
おや
)
の
姓
(
せい
)
、
自分
(
じぶん
)
の
名
(
な
)
を
言
(
い
)
ふ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
すれば、お
前
(
まへ
)
がロミオへの
封印代
(
ふいんがは
)
りにした
此
(
この
)
手
(
て
)
を、
他
(
あだ
)
し
證書
(
しょうしょ
)
の
封印
(
ふういん
)
に
使
(
つか
)
はうより、
又
(
また
)
僞
(
いつは
)
りの
無
(
な
)
い
此
(
この
)
心
(
こゝろ
)
を
操
(
みさを
)
に
背
(
そむ
)
いて
他
(
あだ
)
し
男
(
をとこ
)
に
向
(
む
)
けうより、
此
(
この
)
懷劒
(
くわいけん
)
で
手
(
て
)
も
心
(
こゝろ
)
も
突殺
(
つきころ
)
してのけう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
あの
彼方
(
かなた
)
にある見すぼらしい教室で過した今朝と午後の間中、私は大變に喜ばしく落着いて滿足だつたゞらうか? 自分自身を
僞
(
いつは
)
らない爲めには私は答へなければならない——否、と。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
醫道
(
いだう
)
の
表
(
おもて
)
から
申
(
まを
)
しますれば、
死
(
し
)
んだものを
生
(
い
)
きてゐるとして、
白々
(
しら/″\
)
しい
見立
(
みた
)
て
書
(
が
)
きで、
上
(
かみ
)
を
僞
(
いつは
)
るのは、
重
(
おも
)
い
罪
(
つみ
)
に
當
(
あた
)
りませうが、これもまア、五
萬
(
まん
)
三
千石
(
ぜんごく
)
の一
家中
(
かちう
)
を
助
(
たす
)
けると
思
(
おも
)
うていたしました。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
うるはしきかな、山や水や、
僞
(
いつは
)
りなく、そねみなく、
憎
(
にく
)
みなく、
爭
(
あらそ
)
ひなし。人は生死のちまたに迷ひ、世は
興亡
(
こうばう
)
のわだちを
廻
(
めぐ
)
る。山や、水や、かはるところなきなり。おもへば
恥
(
はづ
)
かしきわが身かな。
清見寺の鐘声
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
見て實に
閉口
(
へいこう
)
屈伏
(
くつぷく
)
したりと思はるゝならんが此伊賀亮が
思
(
おも
)
ふには今日大岡が恐れ入りしは
僞
(
いつは
)
りにて多分病氣を申立引籠るべし其内に紀州表を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さりながら
徃日
(
いつぞや
)
の
御詞
(
おんことば
)
は
僞
(
いつは
)
りなりしか、
汝
(
そち
)
さへに
見捨
(
みすて
)
ずば
我
(
わ
)
が
生涯
(
しやうがい
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞと、
忝
(
かたじ
)
けなき
仰
(
おほ
)
せ
承
(
うけたま
)
はりてよりいとゞ
狂
(
くる
)
ふ
心
(
こゝろ
)
止
(
とめ
)
がたく、
口
(
くち
)
にするは
今日
(
けふ
)
始
(
はじ
)
めてなれど
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ガラツ八は名乘らなくたつて解つて居るよ、その長い頤が物を言はア、看板に
僞
(
いつは
)
りのねえ面だ」
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
取
(
とら
)
ず
聢
(
しか
)
と
返答
(
へんたふ
)
致すべしとさも
横柄
(
わうへい
)
に
述
(
のべ
)
けるに兩人再び驚きしが大膳は聲を
勵
(
はげま
)
し汝天下の
御落胤
(
ごらくいん
)
などとあられもなき
僞
(
いつは
)
りを述べ我々を
欺
(
あざ
)
むき此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
洗
(
あら
)
はせて
此室
(
こゝ
)
へ
呼
(
よ
)
びたしと
仰
(
おほ
)
せられたに
相違
(
さうゐ
)
はなし
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
お
上
(
あが
)
りなされよと
洗足
(
すゝぎ
)
の
湯
(
ゆ
)
まで
汲
(
く
)
んでくるゝはよも
串戯
(
じやうだん
)
にはあらざるべし
僞
(
いつは
)
りならずとせば
眞
(
しん
)
以
(
もつ
)
て
奇怪
(
きくわい
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「だがな、平次。楊弓を射たのは此女ではない、此女の兄と言つて、時々邸へも出入りした男が怪しいのだ。淺五郎と言ふ遊び人だ。兄と言ふのは、どうせ
僞
(
いつは
)
りだらう」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは知りません。——私は自分の命さへ捨てるつもりでした。今更
嘘
(
うそ
)
も
僞
(
いつは
)
りもありません。船頭の三吉に、船を沈めることを言ひ付けたのだけは、この私ぢやない」
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今日
(
けふ
)
に
限
(
かぎ
)
つて
其
(
その
)
やうな
事
(
こと
)
いはれる
覺
(
おぼ
)
えは
何
(
なに
)
もなけれどマア
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
ふてぞといふ
顏
(
かほ
)
じつと
打
(
うち
)
仰
(
あふ
)
ぎて
夫々
(
それ/\
)
それが
矢
(
や
)
ツ
張
(
ぱ
)
りお
隔
(
へだ
)
て
何故
(
なぜ
)
その
樣
(
やう
)
にお
藏
(
か
)
くし
遊
(
あそ
)
ばす
兄弟
(
きやうだい
)
と
仰
(
おつ
)
しやつたはお
僞
(
いつは
)
りか
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「その通りでございます。これがお禮に貰つた八兩で、嘘も
僞
(
いつは
)
りも御座いません」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詞
(
ことば
)
交
(
か
)
はすが
懶
(
ものう
)
くて、
病氣
(
びやうき
)
などゝ
有
(
あり
)
もせぬ
僞
(
いつは
)
りは
何
(
なに
)
ゆゑに
云
(
い
)
ひけん、
空
(
そら
)
おそろしさに
身
(
み
)
も
打
(
うち
)
ふるへて、
腹
(
はら
)
たちしならば
雪三
(
せつざう
)
ゆるしてよ、
隔
(
へだ
)
つる
心
(
こゝろ
)
は
微塵
(
みぢん
)
もなけれど、
主
(
しゆう
)
の
家來
(
けらい
)
の
昔
(
むか
)
しは
兎
(
と
)
もあれ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僞
部首:⼈
14画
“僞”を含む語句
虚僞
僞筆
嘘僞
僞言
僞物
僞者
僞裝
僞善
僞首
情僞
僞鍵
僞繪圖面
欺僞
眞僞
詐僞
詐僞師
詐僞者
僞似
僞極印
僞按摩
...