“おもへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オモヘ
語句割合
以為50.0%
16.7%
以爲16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高山君の「美的生活論」を一読せる吾等は、不覚拍案快哉を呼び、心窃かに以為おもへらく。これ実に空谷の跫音也、現代の文士は両手を挙げて之を賛すべしと、然れども事実は此の如くならざりき。
美的生活論とニイチエ (新字旧仮名) / 登張竹風(著)
したてて送んとしおもへさだめつかれに痩せ昔の腰圍こしまはりにはあるまじときぬたゝんとして躊躇するにも似たりしかしてこれは丁寧ていねい尚ほ足袋に及ぶ爪先までも心の屆きし事といふべし又次の歌は想ふ人を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
窺はば鎌倉の治世覺束おぼつかなかるべしなど語合ふおもへ治承ぢしようの昔し頼朝には北條時政といふ大山師おほやましが付き義經には奧州の秀衡ひでひらといふ大旦那だいだんなあり義仲には中三權頭兼遠ちうさんごんのかみかねとほといふわづかの後楯うしろだてのみなりしに心逞ましき者なればこそ京都へ度々忍びのぼつて平家の動靜を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
余知十と交ること四十年になむ/\とせり。常に以爲おもへらく、古人の俳人、初めに芭蕉あり、中ごろに蕪村あり、一茶あり、後には知十ありと。敢てみづからその故を
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
牧之ぼくしおもへらく、鎮守府将軍ちんじゆふしやうぐん平の惟茂これもち四代の后胤かういん奥山おくやま太郎の孫じやうの鬼九郎資国すけくに嫡男ちやくなん城の太郎資長すけながの代まで越後高田のほとり鳥坂とりさか山に城をかまへ一国にふるひしが