おめ)” の例文
男の働きで当前あたりまえのことゝおめえましても、年寄てえ者は取越苦労して、私にあんた義理もあるだから、やかましく云いますし
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お屋敷へも言訳がえからって、万年橋の欄干へ帯を掛けて首をくゝろうとする処を、己がおめえ掛けなく助けて船へ入れ、お連れ申して来たのだ
しの「まア何うして此処こけへ来た、誠におめえがけねえことで、わしも会いてえ/\とわれがの事べえ思ってたアだが、若旦那さまやお嬢さまは何うしたアだ」
敵同志だっておめえが三藏を怨むのアそりゃア兄いと無理だんべえ、成程お賤さんのめえもあるから、そういうか知んねえが、三藏を敵とおめえば無理だぞ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誠にお前様を見るとわしおめえ出しますが、若草もお前様のまで出来でかして何うも案じるとも案じねえとも、昼夜お前様の事をいい/\泣明しておッんだアから
太「なに用はなえだからみな送りえとおめえまして、名残い惜いがさみい時分だから大事にしてねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
本当に感心な心掛だとおめえました、貴方あんたも子は可愛いだろうね
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)