“思掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいが33.3%
おもいがけ25.0%
おもひがけ16.7%
おもひが16.7%
おもが8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誠に貴方あなたどうも思掛おもいがけねえ所でお目にかゝりました、貴方あんたは石井の旦那様、東浦賀の新井町の旦那様で、とんだ所で誠に
その矢先、偶然思掛おもいがけない人に呼留よびとめられて、車賃まで渡されて見ると、訪ねて行きさえすれば少し位の都合はしてもらえないはずはないという事を考えないわけには行かなかった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
否々、おん身を見放さんはをぢ君の志にあらず。我車に上りて共に來よ。今宵は妻のために思掛おもひがけなき客を伴ひ還らんとす。カステラマレは遠くもあらず。
然らばこの景既に夢ならず! 思掛おもひがけずもここに来にける吾身もまた夢ならず! ただ夢に欠く者とては宮一箇ひとりのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
これは思掛おもがけねえ、知ってるとも、お前さんのとこのおとっさんが目が悪くって、おめえさんが天神様でお百度をふみ、雪に悩んで倒れている処へうちの旦那が通り掛り、薬をませて立花屋で薬をやった時
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)