“思(おぼし)” の例文
東大寺は常在不滅(じやうざいふめつ)、実報寂光(じつぱうじやくくわう)の生身の御仏と思(おぼし)めし準(なずら)へて、聖武皇帝、手(てづか)ら親(みづか)ら琢(みが)き立(たて)給ひし金銅十六丈の廬舎那仏(るしやなぶつ)、烏瑟(うしつ)高く顕(あらは)れて、半天の雲にかくれ、白毫(びやくがう)新に拝(をがま)れ給ひし満月の尊容も
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
追(おつ)て成長(せいちやう)まし/\器量(きりやう)拔群(ばつくん)に勝(すぐ)れ發明(はつめい)なれば加納將監夫婦(ふうふ)は偏(ひとへ)に實子の如く寵(いつ)くしみ育(そだて)ける扨(さて)或日(あるひ)徳太郎君に附(つき)の女中みな集(あつま)り四方山(よもやま)の咄(はなし)などしけるが若君には御運(ごうん)拙(つた)なき御生(おうま)れなりと申すに徳太郎君御不審(ごふしん)に思(おぼし)めし女中に向ひ其方ども予が事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)