鬼灯ほおづき)” の例文
旧字:鬼燈
こう、親方の前だがね、ついこないだもこの手を食ったよ、料簡りょうけんが悪いのさ。何、上方筋の唐辛子だ、鬼灯ほおづきの皮が精々だろう。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その上を通る車馬の影が、早くも水靄すいあいにぼやけた中には、目まぐるしく行き交う提灯ちょうちんばかりが、もう鬼灯ほおづきほどの小ささに点々と赤く動いていました。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)