“落栗”の読み方と例文
読み方割合
おちぐり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二個の落栗おちぐりがざっと描いてあって、一個はからを破っており、一個はまだイガの針を立てて固く殻を閉じている。それへ栗鼠りすが飛びついているだけの構図である。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
落栗おちぐりの座をさだむるやくぼたまり」(初めて伊那に来て)「鬼灯ほほづきの色にゆるむや畑のなは」等
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
青鈍あおにび色の細長、落栗おちぐり色とか何とかいって昔の女が珍重した色合いのはかま一具、紫が白けて見える霰地あられじ小袿こうちぎ、これをよい衣裳箱に入れて、たいそうな包み方もして玉鬘たまかずらへ贈って来た。手紙には
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)