憤怒いきどほり)” の例文
あかねさすひたひ薔薇ばらの花、さげすまれたをんな憤怒いきどほりあかねさすひたひ薔薇ばらの花、おまへの驕慢けうまん祕密ひみつをお話し、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
殘らず呼出よびいだし吟味に及びけれ共皆々一かうに知らざるむね申ければ主税之助は憤怒いきどほり是れ必らず腰元こしもとお島の手引てびきにて藤五郎兄弟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
憤怒いきどほり堪へつつのぼる我が歩み陸橋にかかり夏の富士見ゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
人の憤怒いきどほりを烈しくせり。
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
憤怒いきどほり堪へつつのぼる我が歩み陸橋にかかり夏の富士見ゆ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
憤怒いきどほり抑へかぬれば夜おそく起きてすぱりと切るまぐろかも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蒸す雲の立雲たちぐもへば息の緒に息こらへ立つ憤怒いきどほりの神
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
蒸す雲の立雲たちぐもへば息の緒に息こらへ立つ憤怒いきどほりの神
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眉間みけんのいたみ、憤怒いきどほり。血にむ人がさけびごゑ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きずつむせぶ血と汚穢けがれ、はた憤怒いきどほり
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)