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彼
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かに
ふりがな文庫
“
彼
(
かに
)” の例文
いつの間にやらだんだん口が
奢
(
おご
)
って来て、三度の食事の
度毎
(
たびごと
)
に「何がたべたい」「
彼
(
かに
)
がたべたい」と、
歳
(
とし
)
に似合わぬ贅沢を云います。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
役人を
已
(
や
)
めてから、実業界に這入つて、
何
(
なに
)
か
彼
(
かに
)
かしてゐるうちに、自然と金が
貯
(
たま
)
つて、此十四五年来は
大分
(
だいぶん
)
の財産家になつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一體八景といふのは隨分長い間の
流行
(
はやり
)
言葉であつて、何八景
彼
(
かに
)
八景、しまひには
吉原
(
よしはら
)
八景、
辰巳
(
たつみ
)
八景とまで用ゐられて、ふけて逢ふ夜は寢てからさきのなぞと
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何
(
なに
)
をしよう、
彼
(
かに
)
をしようと
云
(
い
)
ふのが、
金主
(
きんしゆ
)
、
誰彼
(
たれかれ
)
の
發案
(
さうだん
)
で、
鳥屋
(
とりや
)
をする
事
(
こと
)
になつた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我れは知らねど、さもあらば
何
(
なん
)
とせん。
果敢
(
はか
)
なき楼閣を空中に
描
(
えが
)
く時、うるさしや我が名の
呼声
(
よびごえ
)
、
袖
(
そで
)
、
何
(
なに
)
せよ
彼
(
かに
)
せよの
言付
(
いひつけ
)
に消されて、思ひこゝに絶ゆれば、
恨
(
うらみ
)
をあたりに寄せもやしたる。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
明日
(
あす
)
といい、
明後日
(
あさって
)
といい、又明日といい明後日と云い、何の手筈がまだ調わぬ、
彼
(
かに
)
の用意がまだ成らぬと、企を起してより延び延びの月日、人々の智慧才覚は
然
(
さ
)
もあろうが
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
我を忘れて無遠慮に愚存など申上げましたが、
畢竟
(
ひっきょう
)
は只今御話の一
ト
品を頂戴致したい旨を申出ずるに申出兼ねて、
何
(
なに
)
彼
(
かに
)
、右左、と御物語致し居りたる次第、但し余談とは申せ
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“彼”の意味
《代名詞》
(か:古語) 遠称。あれ、あちら、あの。
(かれ)三人称。
《名詞》
(かれ)ボーイフレンド又は男性の恋人。
(出典:Wiktionary)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
“彼”を含む語句
彼方
彼女
彼処
彼方此方
彼地
彼奴
彼様
彼岸
彼家
彼処此処
彼處
彼此
彼得
彼等
彼奴等
彼樣
彼是
誰彼
彼所
彼男
...