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三輪
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みのわ
ふりがな文庫
“
三輪
(
みのわ
)” の例文
「時に、今日は例の
悪食
(
あくじき
)
の御報告を兼ねて推参、ぜっぴおともが仰せつけられたい——ところは
三輪
(
みのわ
)
町の金座——時間は正七ツ——」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二丁目の茶屋新四郎へ行つて見ると、
三輪
(
みのわ
)
の萬七が、子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉をつれて早くも駈け付け、血眼の調べの眞つ最中でした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪
(
みのわ
)
あたりに住まいして、わたしは内で針仕事。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
暗い田ン圃道を渡って、根岸から
三輪
(
みのわ
)
へ出た。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それつ切りぢやありませんよ。あの仁八の野郎が、五百何十兩といふ大金を隱して置いたのを、
三輪
(
みのわ
)
の親分が嗅ぎ付けたんださうで」
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「正七ツ、
三輪
(
みのわ
)
の金座——それは間違いないな」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「何? ガラッ八兄哥か、そいつは気の毒だ。
三輪
(
みのわ
)
の万七兄哥とは違うから、俺の仕事のあとをせせったところで手柄になるめえ」
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
親分、
三輪
(
みのわ
)
の萬七の子分、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉だらうぢやないか。——
手前
(
てめえ
)
の親分の平次は、三輪の繩張を荒して、事毎に恥をかゝせやがる。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それっきり分りません。
三輪
(
みのわ
)
の万七親分は、店中の者を一人残らず縛った手際は、捕縄を扱い馴れた者の仕業だ——とおっしゃいましたが」
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちょうど御用のことで、同じ組屋敷に来合せていた
三輪
(
みのわ
)
の万七が、隣の部屋で、笹野新三郎と平次の話を、残らず盗み聴いてしまったのです。
銭形平次捕物控:135 火の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分さん、本當に困つてしまひました。
三輪
(
みのわ
)
の親分はすつかり感違ひして、私の言ふことなどには耳も入れてくれません」
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
事件重大と見て、時を移さず八丁堀同心
小間木
(
こまき
)
善十郎は、
三輪
(
みのわ
)
の万七、お
神楽
(
かぐら
)
の清吉以下の御用聞を従えて出役しました。
銭形平次捕物控:067 欄干の死骸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
間違いっこはねえ、もう
三輪
(
みのわ
)
の万七親分がやって来て、お寿を調べていますぜ——あんなにお政に頼まれたのに、少しの油断でやられましたよ。
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分の縄張り内はろくな夫婦喧嘩もねえが、
三輪
(
みのわ
)
の万七親分の縄張りには、昨日ちょいとしたことがあったそうで」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪
(
みのわ
)
の萬七を始め、日頃平次の手柄を心よく思はない江戸の競爭者達から、どんなに笑はれ
蔑
(
さげ
)
すまれたことでせう。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなつまらない話じゃありません。ね親分、
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が、背負い呉服屋の仁八を縛って行きましたよ」
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
山谷から
三輪
(
みのわ
)
に通ずる八丁の土手は、諸大名に命じて
築
(
きづ
)
かせた荒川の水
除
(
よ
)
けで、これを日本堤と言つたのには、いろ/\の江戸人らしい傳説や附會があります。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山谷から
三輪
(
みのわ
)
に通ずる八丁の土手は、諸大名に命じて
築
(
きず
)
かせた荒川の水
除
(
よ
)
けで、これを日本堤と言ったのには、いろいろの江戸人らしい伝説や付会があります。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
だって、
口惜
(
くや
)
しいじゃありませんか。
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が、
先刻
(
さっき
)
昌平橋であっしの顔を見ると、いきなり
銭形平次捕物控:124 唖娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「落着いていちゃいけませんよ、親分。
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が乗出して、小網町を小半日せせっていると思ったら、何に目星をつけたか、お半を縛って行きましたぜ」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ね、親分、相好ぐらいは崩したくなりますよ。
三輪
(
みのわ
)
の親分が風邪を引いて寝込んだのはいいが、縄張内に起ったことの
捌
(
さば
)
きがつかなくなって、お
神楽
(
かぐら
)
の野郎が泣きを
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その間に、ちょうど花火の人込みを見廻っていた
三輪
(
みのわ
)
の万七と、お
神楽
(
かぐら
)
の清吉が乗込んで来ました。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
深刻になり行く騷ぎの中へ、ガラツ八を從へた錢形平次と、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉を從へた
三輪
(
みのわ
)
の萬七と、何と言ふことか、裏と表から、一緒に清川の敷居を
跨
(
また
)
いだのでした。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
深刻になり行く騒ぎの中へ、ガラッ八を従えた銭形平次と、お
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
を従えた
三輪
(
みのわ
)
の万七と、何ということか、裏と表から、一緒に清川の敷居を
跨
(
また
)
いだのでした。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
先刻
(
さっき
)
、
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が来て
誘拐
(
かどわかし
)
の疑いがあるとかおっしゃって、旦那に縄を打って
伴
(
つ
)
れて行きましたよ、——番頭さんも三人縛られましたが、どんな御用でしょう」
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエー、親分が乘出すんですか。——
三輪
(
みのわ
)
の親分が氣を
揉
(
も
)
んで、
見境
(
みさかひ
)
もなく人を縛りますぜ」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その間に、丁度花火の人混みを見廻つてゐた
三輪
(
みのわ
)
の萬七と、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉が乘込んで來ました。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次がこんな大事な舞台へ、代理として立たせてくれたのは、
石原
(
いしはら
)
の利助や
三輪
(
みのわ
)
の万七といった、意地の悪い岡っ引の居ないところで、存分に腕を伸させるためでしょう。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
三輪
(
みのわ
)
の親分が、蝮の銅六を挙げて行ったよ。今頃は番所で調べているだろう。蝮と言われた男だから、どうせお
白洲
(
しらす
)
で石でも抱かせなきゃ、素直に白状する野郎じゃあるめえ」
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところが、
三輪
(
みのわ
)
の万七親分がやって来て、いきなり大工の金五郎を縛って行ったんだ」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
事件のあった
翌
(
あく
)
る日の昼頃、係り同心が町役人と一緒に引揚げた後で、お市の死体は奥の一と間へ寝かし、
三輪
(
みのわ
)
の万七という顔の古い御用聞が、二人の子分と、
振舞酒
(
ふるまいざけ
)
に酔って
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
手柄爭ひにばかり
沒頭
(
ぼつとう
)
してゐる中年者の御用聞
三輪
(
みのわ
)
の萬七とその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、三河屋の伜敬太郎に腰繩を打つて、追つたてるやうに番所の方へ行くではありませんか。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪
(
みのわ
)
の万七の子分、お
神楽
(
かぐら
)
の清吉が、そんな事を言いながら、人を散らしております。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が乗出したんだ。自分の縄張内がさんざん『疾風』に荒される時は知らん顔をしていて、神田へ河岸を変えると、やって来てお島に縄を打つなんざ心得たもんで」
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、物事はそんなうまい具合には行かず、錢形平次の代りに、事毎に平次と手柄爭ひをする、強引
苛辣
(
からつ
)
な岡つ引、
三輪
(
みのわ
)
の萬七親分が、子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉と共に乘込んで來ました。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで、早速町方へ渡りが付いて、與力笹野新三郎が係りとなり、谷中から淺草一帶を繩張にしてゐる、
三輪
(
みのわ
)
の萬七を現場に走らせましたが、それだけでは何うも氣になつてなりません。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで、早速町方へ渡りがついて、
与力
(
よりき
)
笹野新三郎が係りとなり、谷中から浅草一帯を縄張にしている、
三輪
(
みのわ
)
の万七を現場に走らせましたが、それだけではどうも気になってなりません。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この辺は
三輪
(
みのわ
)
の万七の縄張で、番所へつれて行くとうるさいと思ったのでしょう。真昼の木賃宿のがら明きなのを幸い、裏の小部屋を一つ借りて、おどおどする老巡礼に相対したのです。
銭形平次捕物控:084 お染の歎き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「皆んな掛り合いだ、帰っちゃならねえよ。誰か、
三輪
(
みのわ
)
の親分を呼んで来い」
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あればかりは
三輪
(
みのわ
)
の親分が一と月越し血眼で捜しているが判りませんよ」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今朝は検死が済んで、何もかも父が悪いことになり、遺書は
三輪
(
みのわ
)
の万七親分から、町方御役人の御手に差上げることになり、
葬
(
とむら
)
いの済むのを待って、改めて御沙汰があるそうでございます」
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あツ、いけねえ、親分。
三輪
(
みのわ
)
の親分が、仲吉をしよつ引いて行きますぜ」
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あッ、いけねえ、親分。
三輪
(
みのわ
)
の親分が、仲吉をしょっ引いて行きますぜ」
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これだけでも、
三輪
(
みのわ
)
の親分なんかの耳に入ると、勇太郎を縛りますよ」
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
係同心
漆戸
(
うるしど
)
忠内は、
三輪
(
みのわ
)
の萬七に、主人妹お松を縛らせましたが、これは本當に奉行所への申譯だけのことで、一と月經たないうちに、そつと許して歸すより外に手段もない始末だつたのです。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろから顔を出したのは、どうして嗅ぎ付けたか、
三輪
(
みのわ
)
の
万七
(
まんしち
)
とお
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
。お品は「しまった」と思いましたが、今さら病中の父親を連れて来るわけにもいかず、一人で気を揉んでおります。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「錢形の親分、この
褒美
(
はうび
)
は、氣の毒だが、この
三輪
(
みのわ
)
の萬七が貰つたぜ」
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二三人連れて行ったけれど、こね廻すだけで判りゃしません。そのうちに
三輪
(
みのわ
)
の親分の耳にでも入ったら、どうせ黙って見ちゃいないだろうし、——本当に八五郎さんが行って下さると助かりますよ
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
係り同心漆戸忠内は、
三輪
(
みのわ
)
の万七に、主人妹お松を縛らせましたが、これは本当に奉行所への申し訳だけのことで、一と月経たないうちに、そっと許して帰すより外に手段もない始末だったのです。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
中年男の
三輪
(
みのわ
)
の萬七、續いてその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
、そして二三人の子分に守られて、繩付が二人、その一人は寶掘りの
勸進元
(
くわんじんもと
)
で、よくない金儲けばかりやりたがる山の宿の喜三郎で、後の一人は
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“三輪”で始まる語句
三輪山
三輪田
三輪行
三輪車
三輪鶴
三輪明神
三輪田元綱
三輪田綱一郎
三輪事
三輪坊