“みつつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三歳54.5%
三個18.2%
9.1%
三包9.1%
三杯9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人生にはよくあることだ——ことに、子供が三歳みつつになる時分には、よくあることだ。かうも思つたけれども、しかしさうした言葉は口から出て来なかつた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
三個みつつが、……それから土瓶どびんつて番茶ばんちやでもさうなかたちあつまると、なにかゞまたす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二つやみつつならだしもの事、私の様な弱い者には、四つ、五つと盃の列んだのを見ると、醒め果てた恋に向ふ様で、モウ手もけたくない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その時蜑崎照文あまざきてるぶみふところより用意の沙金さきん五包いつつつみとりいだしつ。先ず三包みつつみを扇にのせたるそがままに、……三犬士さんけんし、このかねは三十りょうをひと包みとせり。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『幾杯でも飲めるが、三杯みつつやれば真赤になる。』
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)