“みっつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三歳55.6%
三個18.5%
三箇11.1%
7.4%
三杯3.7%
三羽3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小供はもう三歳みっつになっているからしっかりした婆やを雇えば好い、今晩まず別居の宣言をしてみよう、気の弱いことではいけない。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「では、叔父様には、淀屋の独楽の——三個みっつあるという淀屋の独楽の、その所在ありばしょもご存知なので?」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ことごとく人々を先に出しやって一渡り後を見廻すと、八升入の牛乳鑵が二つバケツが三箇みっつ残ってある。これは明日に入用の品である。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
みっつの巴の二つがなくなった今になっては、前ほど私もその浅黒い顔が、気にならないようになっていたのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たった三杯みっつ四杯よっつかさねただけなのに、武蔵の顔は、あかがねを焼いたようにてりだし、始末に困るように、時々手を当てた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後の烏、此の時、三羽みっつとも無言にて近づき、手伝ふさまにて、二脚のズツク製、おなじ組立ての床几しょうぎ卓子テエブル差向さしむかひに置く。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)